出版社 : 櫂歌書房
瀬尾関四郎が道場主をつとめる「上野炮烙流瀬尾道場」では、面の上に素焼きの炮烙を結わえつけて試合を行う。道場主と立ち合って炮烙を先に割った方を勝者として勝負するのである。 そんな瀬尾道場に、ある日片平瑞穂という若い女性があらわれる。深い事情を抱え、瀬尾道場に入門した瑞穂。師弟として日々を送るうちに、惹かれ合う二人。しかしある事件を発端に、二人に過酷な試練が襲いかかる。周防凛太郎の時代小説シリーズ第三弾!
背鰭剣/小藩の馬廻り役、早瀬信三郎は小藩の西の錬風館で、ひとかどの剣の遣い手として知られていた。しかし、東の鴻志館との御前試合で、信三郎は鴻志館の師範、建部雄之進の前にあえなく完敗してしまう。敗北を恥じた信三郎は、未熟な武技を叩き直すための修業の旅に出る。 その道中の茶屋で、老武士崎田筋右衛門と偶然に知り合う。なんと筋右衛門は、歴戦不敗の遣い手として知られている男だったのだ!何とかその秘剣を教えてほしいとたのむ信三郎だが・・・。 そんな折、信三郎に上意討ちの大役が。なんとその相手とは! 羅生門の鍔/十九歳の清源は、明竜の作る鐔の妖しい美しさに魅了され、明竜に弟子入りを願い出る。しかし、明竜の弟子となるための条件はおそろしいものだった!明竜の鍔に隠された秘密とは・・・。周防凛太郎の妖しくも美しい、歴史ミステリー小説!
福岡藩士の職を失った新米浪人新四郎は、職探しのため博多旅人問屋『桜田屋』を訪れる。あるじの桜田屋伝兵衛から紹介されたのは、商家の娘、おふくの用心棒だった。何者かに狙われるおふく。その狙いは何なのか…。新四郎は旅人問屋で出会った個性豊かな仲間たちとともに、事件に立ち向かう! 博多旅人問屋を舞台に繰り広げられるさまざまな人間模様。旅人問屋と博多情緒を織り込んだ、周防凛太郎のローカル時代小説第一弾!
失恋の傷を癒すため、一人屋久島を訪れた美佐。そこで歴史研究家の雄一郎と出会う。親しくなった二人は、かつて女人禁制であった屋久島「宮之浦岳」の登山に出かける。しかし、楽しい登山は一転、突然天候が大きく崩れ、二人は土石流に巻き込まれてしまう。見たこともない大きな洞窟に流れ着き、ようやく地上に出た二人がたどり着いたのは、なんと八百年前の平家の落人の村だった!そして二人は捕らえられ…。 時空を超え、二人に様々な試練が待ち受ける!壮大な屋久島の自然を背景にした傑作小説。
失恋の傷を癒すため、一人屋久島を訪れた美佐。そこで歴史研究家の雄一郎と出会う。親しくなった二人は、かつて女人禁制であった屋久島「宮之浦岳」の登山に出かける。しかし、楽しい登山は一転、突然天候が大きく崩れ、二人は土石流に巻き込まれてしまう。見たこともない大きな洞窟に流れ着き、ようやく地上に出た二人がたどり着いたのは、なんと八百年前の平家の落人の村だった!そして二人は捕らえられ…。 時空を超え、二人に様々な試練が待ち受ける!壮大な屋久島の自然を背景にした傑作小説。