出版社 : 洋泉社
海のまほろば海のまほろば
昭和28年、西暦1953年の夏。三方を海に包まれた美しい港町で、船乗りを夢見る若者が老いた提督に出会った。かつて神と呼ばれた、戦艦「大和」の艦長、森下信衞だった。ある日、元GHQの大学教授が、面談を求めてきた。人道に対する罪について、証言を取りたいという。誇りを胸に、森下の最後の戦いが始まる。巨艦とともに戦い続けた提督の生涯を描く海軍闘将伝。
魔女が語るグリム童話魔女が語るグリム童話
コギャルの赤ずきんに翻弄される中年狼の物語。『ソフィーの世界』の訳者・池田香代子と稀代の絵師・スズキコージが、がっぷり四つに組んで贈る究極のパロディ・メルヒェン。
幸福の書き方幸福の書き方
人間とはなにか。私たちが生きるというのは、いったいどういうことか。今という時代を生きのびるために、そして根拠のあるよろこびと明るさをどこまでも持ちつづけ、問いを生きつづけるために、子どもの本をとおして見えてきたものを等身大のことばと低い静かな口調で語りかける。
子どもの本のまなざし子どもの本のまなざし
現代の児童文学はなにを問題にしようとしているのか。E.L.カニグズバーグ、フィリパ・ピアス、ヴァジニア・ハミルトン。これら現代の児童文学に最も重要な位置を占める作家のなかに、日々を生きのびる技術、生きてあることの不思議さ、そして時代を曳く思想のあり方などを認め、時代の感受力のありようを示す。読者の強い要望から生まれた新装版。
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