出版社 : 社会批評社
青春の岐路青春の岐路
大学在学中に陸軍に志願した火野。だが「コミニスト」として要注意人物に。除隊後、小説を棄て沖仲仕労働組合結成に進んでいく彼を待ち受けたものはー。あの長編小説を描いた著者の青春の生き方の原点とは? 火野葦平戦争文学選別巻 目 次 青春の岐路 3 編集部解説 234
フィリピンと兵隊フィリピンと兵隊
「火野葦平戦争文学選」全7巻の、第3巻『フィリピンと兵隊』を刊行です。 火野葦平の、アジア・太平洋戦争への従軍の中では、中国戦線につづく戦場の記録です。「土と兵隊」「麦と兵隊」などの著作と同様に、このフィリピンでも著者は「兵隊目線」から戦場の出来事を淡々と記録しています。 1941年、日本軍の侵攻に対しフィリピン人は、宗主国アメリカと共同して日本軍に抵抗し戦います。また、アジア・太平洋戦争の戦時中も、激しいゲリラとなって占領に抵抗します。この日本軍へのゲリラ的抵抗、そしてフィリピンにおける日本軍占領の実態は、今日まであまり伝えられていません。火野葦平は、作家の目からこの占領の実態まで抉り出します。さらに、フィリピンで有名なあの「日本軍人肉事件」も。 そういう意味では、この火野葦平の戦争の記録は、貴重な歴史を伝える役目も果たしています。 兵隊の地図 5 木の葉虫 127 鎖と骸骨 139 白 宮 殿 185 編集部解説 202
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