出版社 : 藤原書店
ITによる新しい民主主義? 中国で未刊行の問題作! 共産党結党記念と北京万博が重なる空前の式典年に勃発した感染症騒動と、その背後で蠢く「主席」暗殺計画ーー。全国民を監視下に置くITは独裁の完成形なのか、新たな「民主主義」への逆転のツールなのか?“ファーウェイ問題”の現在を予見する、過激な問題作!
メディシス賞受賞作家の邦訳第6弾! 「原爆が炸裂した朝、一組の若い男女がヒロシマの街で愛し合っている」-- 文化混淆の街モントリオールを舞台にした日本女性と黒人男性との奇妙な同棲生活。人種、エロス、そして死を鮮烈にスケッチする俳句的ポエジー。破天荒な話題作を続々と発表し、アカデミー・フランセーズ会員にも選ばれ、今最も注目されるハイチ出身のフランス語作家による邦訳最新作!
名著『苦海浄土』で描かれた民衆の魂をさらに深くつきつめた最高傑作! 豊かな山海に抱かれささやかに生きてきた無垢な信仰心をもつ人々が、なぜ立ち上がらねばならなかったのか? 天草生まれの石牟礼道子が、水俣病闘争でのチッソ本社前座り込みで島原の乱の原城籠城を追体験し、執筆を決意。十数年かけた徹底した取材調査ののち、天草・島原の乱を民衆の心性に添いながら描き切った最高傑作! 詳細な地図や年表、多彩な執筆陣による解説、取材過程で生まれた紀行文、作品に関連するインタビューやエッセイを附した完全版! [解説]田中優子・町田康・赤坂真理・鈴木一策 [対談]鶴見和子+石牟礼道子
玄洋社の生みの親は女性だった! 名著待望の復刊! 胎動期近代日本の主役の一翼を担った玄洋社は、どのようにして生まれ、戦後の日本の中でなぜ抹殺されていったのか? 玄洋社の生みの親である女医・高場乱(たかば・おさむ)の壮絶な生涯を描き切る秀逸な名作を、新たに解説を加え待望の復刊! [解説]小林よしのり・石瀧豊美
編集者に督促され、訪れたこともない国名を掲げた新作の構想を口走った「私」のもとに、次々と引き寄せられる「日本」との関わりー国籍や文学ジャンルを越境し、しなやかでユーモアあふれる箴言に満ちた作品で読者を魅了する著者の、アイデンティティの根源を問う話題作。昨年アカデミー・フランセーズに選出され、今、世界的に注目を集める作家の最新邦訳。
1976年、夏。オリンピックに沸く北の街、カナダ・モントリオール(モンレアル)に、母国ハイチの秘密警察から逃れて到着した、23歳の黒人青年。熱帯で育まれた亡命ジャーナリストの眼に映る“新しい町”の光と闇ー芭蕉をこよなく愛するフランス語作家が、一瞬の鮮烈なイメージを俳句のように切り取って投げつける、文体の破壊力!