出版社 : 角川文化振興財団
夜明けはピンクゴールドに輝いて夜明けはピンクゴールドに輝いて
地方に暮らす瞭平たちの周辺に不可解な情況が生じる。妻子との関係が薄い瞭平は新たな医療のあり方に期待をかける。静かな山村を舞台に、日常に忍び寄る不安、人生の諦念と希望、人間関係の機微と心象風景を描く。
ぼんぼん彩句ぼんぼん彩句
宮部みゆきが深い洞察力と鑑賞力で12の俳句から紡ぎだした玉手箱。社会派からホラー、SFに至るまで、あらゆるジャンルに足跡を残してきた宮部文学の新たなる挑戦! 1. 枯れ向日葵呼んで振り向く奴がいる 2. 鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす 3. プレゼントコートマフラームートンブーツ 4. 散ることは実るためなり桃の花 5. 異国より訪れし婿墓洗う 6. 月隠るついさっきまで人だった 7. 窓際のゴーヤカーテン実は二つ 8. 山降りる旅駅ごとに花ひらき 9. 薄闇や苔むす墓石に蜥蜴の子 10. 薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ 11. 冬晴れの遠出の先の野辺送り 12. 同じ飯同じ菜を食ふ春日和
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