出版社 : 講談社
二万人の犠牲者を出した明治三陸地震。魚問屋の社長と女郎屋の女将の子、菅原甚兵衛は、正妻の子である兄とそりが合わず、鬱屈を粗暴な振る舞いで晴らしていた。事故で船を失ったことを機に、遥か北洋のラッコ・オットセイ猟に大勝負を賭けた!東北の明治男の覚悟と勇気。「仙河海サーガ」、最初の物語。
一人旅の途中ですみれが消息を絶ったあの震災から三年。今もなお親友の不在を受け入れられない真奈は、すみれのかつての恋人、遠野敦が切り出す「形見分けをしたい」という申し出に反感を覚える。親友を亡き人として扱う彼を許せず、どれだけ時が経っても自分だけは彼女と繋がっていたいと悼み続けるがー。
解は示された。大人気シリーズ、ついに終幕!天才数学者が館に隠した時と距離を超える最後の謎。すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了! 解は示された。大人気シリーズ、ついに終幕! 天才数学者が館に隠した時と距離を超える最後の謎。 すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。 大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!
東京駅の駅長室に爆破予告の脅迫電話がかかってきた。乗降客を人質にとった犯人の要求は一億円。受け渡し場所となった「踊り子号」には巧妙な罠が仕掛けられ、まんまと現金を奪われてしまう。そして犯人からはさらに一億円を要求する電話が…。十津川警部と犯人の息詰まる攻防を描いた「駅シリーズ」第一作!
元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と変人捜査官・深海安公がバカンスに出かけたのはかつて不老不死研究が行われていたという“奇科学島”。このいわくつきの島で連続殺人が発生した!ところがこの事件、殺された被害者が生き返りもう一度動いたとしか思えない不可思議な痕跡ばかり。不老不死人間が実在したとしか思えぬ事件の真相とは?孤島、不穏な旧家、不可能犯罪、マッドサイエンティストー人気ミステリ漫画の著者が「小説でしかできない」と語る謎てんこ盛りのミステリワールド!
藩主の弟、長門守忠重が自らの嫡子を次期藩主に据えようと、御家乗っ取りを企てた。「長門守一件」として知られる史実を題材にした、のちの御家騒動シリーズの原点とも言うべき表題作。ほか、小藩の小禄武士に嫁いだ女房を描く「夢ぞ見し」など、初期から中期に移る藤沢文学の多彩な五篇を収録した短篇集。
伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。
2015年に発表された本格ミステリの短編から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集! 西澤保彦 高井忍 三津田信三 松尾由美 伊吹亜門 2015年に発表された本格ミステリの短編から、本格ミステリのプロフェッショナルが選び抜いたベスト作品集! 西澤保彦 高井忍 三津田信三 松尾由美 伊吹亜門
念願叶って捜査一課の刑事に抜擢された七夕菊乃は元アイドルという経歴のせいでお飾り扱い。天才心理学者草辻蓮蔵とFBI出身の鬼才深海安公が繰り広げる頭脳戦に巻き込まれてしまうことに。初めて挑む密室殺人事件捜査は一体どうなる!?「小説でしかできないことをやりました」と著者自ら語る傑作初長編。
信平の後ろ盾として心強かった義父・徳川頼宣は、春の訪れを前に静かに世を去った。祖父を慕っていた福千代の悲しみは深く、信平は気分一新のため福千代に馬を与え領地の視察に赴かせる。逗留先に落ち着いた矢先、道に倒れていた女を匿う福千代。業物の剣を持つ美しい女は何者なのか。面白さ迫真の時代活劇!
「賎ヶ岳の七本槍」として天下に名を馳せ、朝鮮出兵では鬼神のごとき働きをした加藤清正。豊臣秀吉没後は石田三成と対立し、心ならずも徳川家康に接近する。だが清正の思惑ははずれ、関ヶ原で大勝した家康は専横を極めていく。秀吉の遺児・秀頼を守るため、清正が打った次の一手とは!
現代最強の国家・アメリカ。その背骨となる思想のひとつがプラグマティズムである。“まずやってみる。やってみてだめなら別の方法を考える。”この明快な論理を一級のエンターテイメントにしました。舞台は開拓時代の西部。田舎町に正体不明の男が現れ、巻き起こる不穏な騒動。未亡人との恋模様。ならず者との銃撃戦ー。ガンマンたちが乱舞する大活劇から、合衆国成立の秘密を学べます!
「なぜ人殺しをしたのか?」「太陽が眩しかったからー」というフレーズであまりにも有名なカミュの著書。実存とはなにか。個々の認識は共有できるものなのか。数々の哲学的問いかけを含むこの名著を、まんが表現の限界の挑む手法で再構築ー!原著を読んで、意味のわからなかった読者の疑問は、この一冊を読むことで氷解するのです。
磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひとときーー。著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作。 磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。 男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。 自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひとときーー。 著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作。
西の雄、マルーク王国を瞬く間に殲滅、占拠したアラクネア。これを率いる女王・グレビレアは、諸国殲滅の近道のためシュトラウト公国に狙いを定める。精鋭を引き連れ、山路から港湾都市マリーンに侵入するグレビレアたち。彼女らは国の特徴、地形などをこと細かに探るため、意図的に「冒険者ギルド」に登録をする。日々、グリフォンやマンティコアなどの強獣を倒しながら、シュトラウト公国の首を掻き切る爪を研ぐーー。 西の雄、マルーク王国を瞬く間に殲滅、占拠したアラクネア。この軍勢を率いるのは、現世から転生してきた女王・グレビレアである。彼女は現世ではごく普通の女子大生だったが、不可思議な現象により、ネットでプレイしていたリアルタイム・ストラテジーゲーム世界にそっくりな異世界に身を置くことになった。 ゲームの中で一目置かれるほど“戦略”に長けていた彼女は、異世界での侵略戦争にも惜しみなく才を発揮していく。 彼女は諸国殲滅の近道のため、シュトラウト公国の駆逐に狙いを定める。速やかに防衛網を叩くため、精鋭を引き連れ山路から首都シュトラウト公国の港湾都市・マリーンに侵入するグレビレアたち。彼女らは国の特徴、地形などをこと細かに探るため、意図的に自らを「冒険者ギルド」に登録をする。女王とその配下たちは、日々、グリフォンやマンティコアなどの強獣を倒しながら、シュトラウト公国の首を掻き切るための爪を研ぐのだーー。 第2巻では 北の貿易国家へ 冒険者ギルド 社交界 大陸諸国会議 動き出すものたち 粛清 夢うつつ 葛藤 騎兵 海という怪物 簒奪の末路 誘惑と助言 シュトラウトの衝撃 の、計13章を収録。 アラクネアの圧倒的な「暴」の前に竦む者、また策略を巡らす者、さまざまな人の想いが交錯しては爆ぜる今巻もまた傑作。くれぐれもお見逃しなく……。
タイロス迷宮の地下五十階層で伝説の魔物とまで呼ばれた死霊魔王(リッチ)と遭遇したパーティ“宵闇の剣”。迷宮道先案内人(シェルパ)であるロウの機転もあって、激烈な闘いを制することができたが、パーティは分散してしまう。なんとかしてパーティからはぐれてしまったロウとベリィを救出した一行はようやく地上に帰還。ロウとユイカの関係も大きく前進するのだが……。 タイロス迷宮の地下五十階層で伝説の魔物とまで呼ばれた死霊魔王(リッチ)と遭遇したパーティ“宵闇の剣”。迷宮道先案内人(シェルパ)であるロウの機転もあって、激烈な闘いを制することができたが、パーティは分散してしまう。なんとかしてパーティからはぐれてしまったロウとベリィを救出した一行はようやく地上に帰還。ロウとユイカの関係も大きく前進する。 地上に戻った“宵闇の剣”はロウを含むメンバーの回復を待って、新たな迷宮探索を計画する。それは、迷宮探索の歴史に類を見ない、大規模な遠征プランだった。シェルパはロウを筆頭に7人、冒険者も33人とかつてない大所帯だ。“宵闇の剣”の先導もあって探索は順調に進む。しかしそれは、こののち訪れる大きな悲劇の序章に過ぎなかった。