出版社 : 集英社
だらしないけど…最強で最高の"先生"が帰ってきた! カバーイラスト岸本斉史描き下ろし! 火の国からはるか遠く、山々の連なりの奥の奥に佇む国へとやってきた、はたけカカシ。六道仙人の伝説を求めて辿り着いたその国は、いつからか雨が降らず枯れ果てた姿となっていた。かろうじて生きる町の者に理由を聞けば、清貧をむねとする国王が死に、その娘が女王となってから雨が降らなくなったという…。 カカシは、死んだ国王の息子である〈落ちこぼれの少年〉の家庭教師として、彼を若きリーダーに育てようと決意するが、やがて火の国に攻め入る軍事作戦が進行し始め…。指導者とはどうあるべきか? 六代目火影と少年の戦いが始まった! NARUTO世代の読者に贈る新たなノベライズ「NARUTO烈伝シリーズ」第一弾!
ライトメリッツを襲ったアスヴァール軍を撃退し、エリオット王子を見事に捕らえたティグルたち。ジスタート王国はエリオットを利用して、アスヴァールの内乱に介入することを試みる。遠征軍の指揮官に任命されたのはミラとソフィーの二人だったが、その人選にはいくつもの思惑があった。同じころ、アスヴァールの王女ギネヴィアは、自らの野心をかなえるためにブリューヌ王国を訪れていた。ブリューヌは黒騎士の異名を持つロランに、あることを命じる。野心家たちが入り乱れ、混迷渦巻くアスヴァール島で、ティグルとミラの前に新たな強敵が立ちはだかる。戦いの先で二人は何をつかむのかー。
卑怯な戦法が恥だと勇者パーティから追放されてしまった最強の武闘家ニコラ。裏切った仲間への失望と憎悪から「二度と働くものか」と心に誓うのだった…。追放から半年。家に引きこもっていたニコラだが、姉サテラの思惑でシャノア学園の教師に採用され最弱クラスを任される。そこにはエルフ領の王女アリスが在席していた。人間の価値は筋肉で決まるこの世界で、アリスの華奢で可愛らしい姿は『最弱ブス』と蔑まれていたのだった!「仲間を守れるのなら私は馬鹿にされても構いません」アリスは国や仲間を守るためならどんな卑怯な手段も厭わないとニコラに弟子入りし、最強を目指すことを決意するのだったー!!
ある日、登山中のタカシが雨やどりで入った洞窟は、なんと生まれたてのダンジョンだった! ゴブリンが跳ね回りファイアボールが飛び交うファンタジーな光景。 適性があるとしてマスターに認定されたタカシは、無邪気な感性でみるみるうちに難攻不落のダンジョンを作り上げていく。 ダンジョンを攻略すべく次々と現れる侵入者たちをいとも簡単に無双するタカシ。 持ち前の能力と明るく優しい人柄で、次第に他ダンジョンのマスターや、ボス級モンスターたちからも頼られる存在になっていくのだった。 WEBの大人気小説が書籍化! 最強マスターが営む楽しく無敵なダンジョンディフェンスファンタジー開幕!
【速報】朝起きたら、世界各国にダンジョンが発生していたーー。 テレビで政府の緊急会見が流れる中、なぜか普通の高校生九重大樹の部屋の引き出しにもダンジョンが出現。 しかも、中には静かに鎮座するスライムが一匹……。 塩で簡単に倒せてしまうが無限に湧くスライムに頭を悩ませながらも、引き出しダンジョンを隠し通す日々。 普通に生活することを目指すも、世界はあっという間に"ダンジョンブーム"という大渦に呑み込まれ、学校や国は大きな影響をうける。 激動する世の中、大樹とその友人・広瀬裕二と柊雪乃は至って冷静に時勢を見極めている……はずだったのだが、 二人が家の事情でダンジョンに行かなくてはならず、三人揃ってダンジョン探索免許を取得をすることに。 資格試験を無事に合格した三人は裕二の祖父・重蔵から武器を譲り受け、いよいよダンジョン攻略を始めるのだが……それは想像以上に苛酷なものだった! リセットがきかない現実世界で、平凡な高校生達がモンスターが跋扈するダンジョンへと挑む! もしダンジョンが発生したらーーを高校生視点でリアルに描いた『小説家になろう』人気作遂に書籍化!
望んで結婚したのに、どうしてこんなに苦しいのだろうーー。 最も幸せな瞬間を、夫とは別の男と過ごしている翻訳者の由依。 恋人の夫の存在を意識しながら、彼女と会い続けているシェフの瑛人。 浮気で帰らない夫に、文句ばかりの母親に、反抗的な息子に、限界まで苛立っているパティシエの英美。 妻に強く惹かれながら、何をしたら彼女が幸せになるのかずっと分からない作家の桂……。 「私はモラルから引き起こされる愛情なんて欲しくない」 「男はじたばた浮気するけど、女は息するように浮気するだろ」 「誰かに猛烈に愛されたい。殺されるくらい愛されたい」 ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男女を、圧倒的な熱量で描き切る。 芥川賞から15年。金原ひとみの新たなる代表作、誕生。 【著者プロフィール】 金原ひとみ(かねはら・ひとみ) 1983年東京生まれ。 2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。 04年、同作で第130回芥川賞を受賞。 ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。 10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。 12年、パリへ移住。 同年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。 18年、帰国。
< ドイツ推理作家協会賞受賞作 > 女は国語教師。男は有名作家。 再会したふたりが紡ぐ〈物語〉は、あの忌まわしい過去に辿り着くーー 16年ぶりに偶然再会した元恋人たちは、かつてのように物語を創作して披露し合う。 作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。 国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。 しかしこの戯れが、あの暗い過去の事件へとふたりをいざなってゆく……。 物語に魅了された彼らの人生を問う、フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)受賞作。 【著者略歴】 ユーディト ・ W ・ タシュラー 1970年、オーストリアのリンツに生まれ、同ミュールフィアテルで育つ。外国での滞在やいくつかの職を経て大学に進学、ドイツ語圏文学と歴史を専攻する。家族とともにインスブルック在住。国語教師として働く。2011年『 Sommer wie Winter (夏も冬も)』で小説家デビュー。現在は専業作家。2013年に発表された『国語教師』(原書タイトル Die Deutschlehrerin )は2014年度のフリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)長編賞を受賞した。 【訳者略歴】 浅井晶子( あさい ・ しょうこ ) 1973年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位認定退学。2003年マックス・ダウテンダイ翻訳賞受賞。主な訳書にパスカル・メルシエ『リスボンへの夜行列車』、イリヤ・トロヤノフ『世界収集家』(以上早川書房)、カロリン・エムケ『憎しみに抗って』(みすず書房)、トーマス・マン『トニオ・クレーガー』(光文社古典新訳文庫)、エマヌエル・ベルクマン『トリック』(新潮クレスト・ブックス)ほか多数。
横浜・山手の洋館ホテルを舞台にしたハートウォームストーリー! 焼きたてパンが、お客様を笑顔に変えるーー。 3年間勤めたパン屋さんをやむなく離職したパン職人の紗良。 旧家の子女ゆえ祖父からお見合いを勧められるも、きっぱりと断って…?(「パン職人の再就職」) 腕を見込まれ、横浜・山手の「ホテル猫番館」に職を得た紗良。 ある日、気難しい料理長・天宮隼介の妻と娘が宿泊客として来館するが、親子には何か事情があるようで…?(「テディベアと朝食を」) 人なつっこいコンシェルジュの本城要。その陽気な笑顔の裏で、実は父親に打ち明けられずにいるある想いを抱えていて…?(「父と誓いのショットグラス」) 勤めていたパン屋さんで“師匠"と慕っていた和久井竜生と妻の寿子をホテルに招いた紗良。 しばらくぶりの対面なのに、師匠の態度はそっけなくて…?(「師匠と弟子の三日間」)
二十六歳の青年・瀬山冬は、幼い頃から他人には見えないものが見えたために人間関係を上手く築けず、勤め先が倒産してからは引き籠もっていた。 貯金も尽き家賃も払えなくなっていたところ、人材派遣会社を経営する羽塔花澄という謎めいた女に、 死者の霊がいる家に住んで「死の瞬間」を報告する仕事を押しつけられる。 もとの部屋は勝手に引き払われ、断れない状況で……? 部屋にいたのは刺殺された若い女の霊だった。 冬の存在に気付いた霊は白恵と名乗り、恋人だった男に刺されたのだと言うけれど、妙に明るいテンションで冬に絡み始めて……?(第1話『めぞん市場202号室』) 新しく用意されたのは、一面にブルーシートが張り巡らされた部屋だった。 おどおどとしたやたらと腰の低い30代の女性の霊が住みついており……?(第2話『あぐみ荘1A室』) 部屋に迷い込んできたのは幼稚園児くらいの小さな少女の霊だった。 少女は母親を探しているようで、つい声をかけてしまった冬を頼ってきて……?(第3話『よいももにやどの精霊』) 5年ほど空き家だったという一軒家には、四人以上の霊が住みつき、さらに危険なものまでがいるようだった。 冬はこれまでにない危機感を覚えるが……?(第4話『坂の上3丁目 1972番地』)
コミュ障女子大生が「保存食専門カフェ」を営む英国人店主とその息子と織りなす、ほっこりおいしい人情ストーリー! 「猫の町」谷中に住む女子大生、紬。趣味は手芸、人間関係が苦手で大学ではぼっち気味。 ある日、故郷の母親から送られてくる大量の野菜に困り果て、こっそり捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられる。 彼はそのまま紬を自分のカフェに連れていき、あっという間に野菜を「びんづめ保存食」に生まれ変わらせた。 谷中で「びんづめカフェ」を営むセドリックは、血のつながらない息子の武流と二人暮らし。 なりゆきで、小学校不登校中の武流の家庭教師をすることになった紬は、さまざまな出来事に遭遇しながらも、 セドリックの作るびんづめたちに癒されながら少しづつ心を開いていく…。
少女が弓を引く時 世界に新たな光が射す。 武装した騎士が隊を組み、互いの兜につけられた命石を砕いて勝敗を競うーー 〈戦争〉にかわり〈戦闘競技会〉が、国々の命運を決するようになり三百年。 リーリエ国の山岳地帯にあるツヴェルフ村は、 生涯に千個の命石を奪った破石王アルサウの故郷で、男女問わず代々優秀な騎士を輩出している。 そんな村にあって、周りの少女たちのように剣や斧を使えないニナは、 弓こそ誰よりも上手く扱えるが、「出来そこない」と馬鹿にされてばかり。 実兄ロルフが優秀な騎士で、不幸な事故で片目を失ってなお、村人の尊敬を受けているからこそ肩身が狭い。 だがある日、ニナが出場した地方競技会を見たという騎士リヒトが村へやってくる。 彼に弓の才能を見出されたニナは、騎士団へ勧誘されて…!?
事故の後遺症から“忘却"することができなくなった新川慧。 彼女は今までの出来事を全て記憶し、それを何度も何度も思い出しては、 まるで今起こったことかのように追体験してしまう。 記憶の再生をコントロールする術を見つけ出し、必死に日々をやり過ごす慧。 そんな彼女だったが、職場の同僚・日野山空良から突然告白され、つきあうことになった。 幸せな生活を送る二人。しかし、空良にはある秘密が……。 奇跡の出会いは、二人にどんな結末を選ばせるのか…。 ジャンプ恋愛小説大賞、金賞受賞作。 気鋭のイラストレーター・焦茶の描きおろし漫画も収録!!
朝宮陽は、引っ越しや進学で三年ごとに友達が入れ替わってきた。 三年周期の呪い。そんな陽を支えていたのは、映画だった。 高校に入ってからは、映画好きの生徒四人で集まって、映画を観てばかりいる。 進級して三年生になった陽は、卒業しても友人三人との縁が切れてしまわないように、三年周期の呪いを断ち切るために、自分たちの映画を撮ろうと思い立った。 洋邦問わずホラーとコメディ映画好きのお嬢様、ミーコ。 アクション映画とハリウッドをこよなく愛するナツ。 長身がコンプレックスで、映画のストーリーに込められたメッセージや暗喩に注目するいおり。 映画という共通項以外には、性格も趣味もバラバラの少女たちの疾走する青春グラフィティ!
店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが…「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は…「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。
一番弱いのに、一番楽しくサッカーをやれる「牧原スワンズ」の四年生チーム。公式戦では一勝はおろか、まだ一点も取ったことがない市内屈指の弱さを誇っている。今年最後の公式戦となる市大会に挑む子どもたち。しかし、チームの活動を手伝う父親たちは、それぞれに悩みを抱えていた。八組の家族のありようとその成長を描き、すべての頑張るお父さんと子どもたちへあたたかなエールを贈る物語。
神様、ぼくはどうして生まれてきたんですかー。霊山・御嶽の麓の町で、悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。生きることの意味を問うために、神の棲まう山、御嶽へ向かう。悪天候のなか、強力の孝は、書き置きを残し山に入った潤を捜索することに。神を求め、信じる潤。長く山で暮らしながら、神を信じぬ孝。大自然の猛威に翻弄されながら、二人が命の炎を熱く燃やす。哀哭の山岳ノワール。
地方生まれの美紀と東京生まれの華子。 アラサー女子たちの葛藤と成長を描く、山内マリコの傑作長編! 「苦労してないって、人としてダメですよね」--東京生まれの箱入り娘、華子。 「自分は、彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」--地方生まれ東京在住OL、美紀。 東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。 名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。 一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。 猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。 32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。 境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。 同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けてーー。 結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。 ●解説/雨宮まみ
人気弁護士の彩と義理の弟の克己は、本当の肉親以上に信頼し合っていた。ある夜、彩と不倫関係にあった男性が、彼女の職場で突然死する。スキャンダルを恐れた彩に助けを求められた克己は、事故死に偽装する。だが、夫の死を不審に思う妻が彩の事務所に相談しにやってくる。彩は克己の反対を押し切り、彼女の依頼を引き受けるが…。コンプレックスやトラウマなど、心の闇を抉り出す衝撃作。
高須藩の六男に生まれ、会津松平家の養子となった容保。初代藩主保科正之が定めた会津藩家訓による徳川将軍家への絶対随順を、精神に叩き込まれる。幕末の動乱期、家老たちの反対を押し切って京都守護職を拝命。京都の治安に尽くし孝明天皇の信を得る。だが、戊辰戦争で朝敵の汚名を着せられ…。信じた正義のために潔白を明かそうと、信念を貫いた武士の誇り高き人生を描く書き下ろし歴史小説。