出版社 : KADOKAWA
人気絶頂のロックシンガーの一曲に、女性の悲鳴が混じっているという不気味な噂。その悲鳴には切ない恋の物語が隠されていた。表題作のほか、日常の周辺に潜む暗闇、人間の危うさを描く名作を所収。
歌舞伎座での公演中、芝居とは無関係の部分で必ず桜の花びらが散る。誰が、何のために、どうやってこの花びらを降らせているのか? 一枚の花びらから、梨園の中で隠されてきた哀しい事実が明らかになるーー。
小さな島で発生した連続殺人事件。殺人現場には必ず「バベルの塔」をモチーフにした絵が残されていたーー。数々の名画が示す真犯人とは? 「図像学」と「推理」を融合させた、かつてない本格ミステリの誕生!
同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。俳優の桜木も会に参加していたが、なぜか、その間の記憶を失っていた。ただひとつ、誰かの首をロープで絞めた生々しい感触をのぞいては……。
ぼくには前世があるのです。チャーリー、それがぼくの名前でした。ある雨の晩、おなかをえぐられて、ぼくは死にました。--現世に蘇る前世でいちばん残酷な日。戦慄の殺人劇の謎を描く新本格ミステリ大作!
彼の第三京浜は今日も薄曇り。走っても止まっても、うんざりの毎日へ、類は友を呼んであいつが現れた。ヘッドライトを消すと夜明けが来て、いよいよ朝のどんづまり。わかってない奴らは、これを「青春」と呼ぶ。
僕には「女を蕩けさせ夢中にさせる」という才能があった。県庁の役人としてそつなく仕事をこなし、複数の女と付き合う日々。このまま無難に流れていくかと思えた僕の人生は、叔父の登場で変化しはじめる。
混迷を極める紀元前9世紀イスラエル。指物師のエリヤは、子供の頃から守護天使の声を聞き、ビジョンを見て育った。ある日、私の言、「私の言葉が果たされぬ間は、雨も露も一滴も降らないであろう」という大いなる啓示を受け、エリヤは王に進言をするが、運命が彼に与えたのは、苦難と使命だった。人は自分の運命に向かって旅する時、しばしば道を変えざるを得なくなるーー。旧約聖書の時代から蘇る、愛と勇気、そして運命の獲得の物語。 『第五の山』は、作者パウロ・コエーリョの第七作目の作品ですが、日本に紹介された作品としては、第四作目にあたります。コエーリョは敬虔なカソリック信者であり、また、カソリックに属する神秘主義教団のーつであるRAM教団にも属しています。それもあって、彼の今までの作品の多くは、キリスト教の色彩と神秘主義的な香りを合わせもつものになっています。この『第五の山』はその中でも、特にキリスト教的色彩の濃い作品と言えるかもしれません。(訳者あとがきより)
捜査のために、大財閥に繋がる女性と婚約をした片山刑事。事件はめでたく解決したが、婚約は解消できなかった! そしてやってきた結婚式当日。このまま片山は結婚してしまうのか!?
売れない漫才師コンビ、田代誠と袋金太は自転車に二人乗りしていてダンプに衝突。気がつくと時代は1945年の夏、場所は鹿屋航空隊基地。二人は事故のショックで実在の特攻隊員に生まれ変わってしまっていた。
「これは事故なんですー」男はそういい残し、亜由美の目の前で飛び降り自殺した。そして彼の妹も、団地の公園で血を抜かれ殺された。まさか、吸血鬼のしわざ!?いやいや、どうも“吸血鬼みたいな女”が怪しいらしい…。亜由美は愛犬ドン・ファンを引き連れ、新米主婦に扮し潜入捜査を開始する!表題作のほか「花嫁たちの名誉」を収録。大人気、花嫁シリーズ第11弾。
ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や形…9年も前の、僕の人生のもっとも幸福だった瞬間ー。そして僕は、佐々木千尋を捜してみることに決めた。もう一度、幸せの感触を思い出したいと願ったー。それは盲目的な純愛なのか?それとも異常執着なのか?気鋭が書き下ろす問題作。
一緒に暮らして十年、こぎれいなマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も別々。傍目には羨ましがられる夫婦関係は、夫の何気ない一言で砕けた。結婚のなかで手探りしあう男女の機微を描いた短篇集。
八幡神社を巡歴していた老人が、秋田で非業の死を遂げた。平凡な日々と訣別し、残された時間で全国を旅する老人は何を希求していたのか。浅見光彦とともに50年の歳月を経てこの国のあり方を問い直す推理巨編。
敗戦の絶望的な状況のなか、愛すべきもの、信ずべきもののために散った命。戦争の傷痕と被害者である老人の閉ざされた半世紀を追う浅見の前で、老人の遺志を享け継いだ若い婚約者たちをさらなる悲劇が襲う。