出版社 : blueprint
西暦二一〇〇年代、人々の行動すべてが管理された街「レスポンド・シティ 」にて、七瀬優(ナナ)は政府情報機関の職員として日々を過ごしていた。ある日、連絡が途絶えた兄・七瀬航の行方を調べるため市民のデータベースにアクセスしたナナは、そこに兄の痕跡がまったくないことに気付く。一方、政府にとって都合の悪い市民のリスト「適応指数異常記録」には、驚くほど兄のものと一致した別の人間のデータがあった。政府の秘密に触れてしまったナナは追われる身となるが、夜の街でフードを被った男・亮と出会い……。レジスタンス組織「ノクタ・ルーモ」の一員となったナナは、果たして兄を見つけ出すことができるのか?
ミステリだけではないホラーだけではない。江戸川乱歩の魅力が凝縮された珠玉の18篇。全作品けんごによる解説付き!
日本文化を世界へ。伝説的プロデューサーの足跡。文化人のサロンとして知られる「キャンティ」創業者の川添浩史は1934年に21歳でパリへ渡り、モンパルナスを拠点に国際感覚を身につけた。本書にはパリで川添と親交のあった若き日のロバート・キャパや岡本太郎、坂倉準三、原智恵子をはじめ、ジャン・コクトー、ポール・ヴァレリー、オーギュスト・ペレ、ジャンゴ・ラインハルト、ゲルダ・タロー、藤田嗣治、仲小路彰、三浦環、吾妻徳穂といった国内外の著名人が数多く登場する。日本の文化を世界へ。キャンティで川添の薫陶を受けた村井邦彦は夢のバトンを託された。伝説のレコード会社「アルファレコード」を旗揚げした村井は、荒井由実や赤い鳥など優れたアーティストを世に送り出す。そして、ついにアルファから世界に羽ばたく存在が登場する。それがYMOだ。川添はモンパルナスで何を学び、後の世代に何を託したのか。作曲家でプロデューサーの村井邦彦が日本経済新聞社編集委員の吉田俊宏とともに、多くの資料と証言に基づきながら、大胆な創作を交えてつづったヒストリカル・フィクション。