1988年3月1日発売
天保紅小判天保紅小判
35万両の大金と共に忽然と江戸から消えた長崎平戸屋仁右衛門…。その父の復讐を誓い策を弄する娘・お美津。何かを探ろうと苦心する娘曲芸師小狐太夫と、阿保八と名乗るのんびり浪人の2人旅は…。欲に憑かれた者たちが江戸から安房へそしてまた江戸へ。波瀾の人間葛藤を描く大長編!
不倫請負人不倫請負人
淑恵夫人にとって、他人の目に晒すことは最高の悦楽だった。藤巻が背後からいきり立つものを夫人の秘唇の溶けきったあわいにあてがうと、夫人は腰をまわすように蠢かせて、美和子に叫んだ。「いいわぁ、見て、見てぇ」赤坂でブライダルセンターを営む藤巻は、実は不倫請負人でもあって、自らも、白い獣となって悶え狂う女たちの快楽の相手を努めていた。ハードなラブプレイで迫る官能サスペンス長編。