1989年12月5日発売
宮本武蔵(四)宮本武蔵(四)
今や、武蔵は吉岡一門の敵である。清十郎の弟・伝七郎が武蔵に叩きつけた果し状!雪の舞い、血の散る蓮華王院…。つづいて吉岡一門をあげての第二の遺恨試合。一乗寺下り松に吉岡門下の精鋭70余人がどっと一人の武蔵を襲うー。
宮本武蔵(五)宮本武蔵(五)
吉岡一門との決闘を切り抜けたことは、武蔵に多大の自信とそれ以上の自省を与えた。そしてまた、大勝負の後に訪れたゆくりなき邂逅。-それはお通であり、又八であり、お杉婆であった。その人々が、今後の武蔵の運命を微妙に織りなしてゆく。山ならば三合目を過ぎ、いま武蔵の行く木曾路、遥かな剣聖を思い、お通を案じる道中は風を孕み、四合目の急坂にかかる。
神州天馬侠(一)神州天馬侠(一)
大正の末年から昭和の初め、「少年倶楽部」の目ざましい躍進期に、その中心読みものとなったのが、佐藤紅緑の諸作と、「神州天馬侠」である。織田、徳川の連合軍に滅ぼされた武田勝頼の遺子・伊邦丸が、忠義の士に護られて、健気にもお家の再興をはかる。しかし、戦国群雄の圧力の前には…。当時、子供も大人も、この小説に熱狂した。今も、その底力を保ちつづける大衆児童文学の記念碑。
神州天馬侠(二)神州天馬侠(二)
伊那丸を護る人々。軍師の民部を別にすれば、鉄杖の忍剣、剣の木隠、槍の巽、弓道の山県が四天王。いずれ劣らぬ一騎当千の猛者。さらに女ながらも、一管の笛で胡蝶の陣を指揮する咲郁子。これらの勇士に愛されるのが鞍馬の竹童である。果心居士の弟子、だが幻術は初手。彼と仲の悪いのが、泣き虫の蛾次郎。鼻かけト斎の弟子、ぐうたらだが、石投げは天才。2人は鷲を争い、互いの技を競う。
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