1993年1月20日発売
異人たちの館異人たちの館
失踪した息子の伝記を作り、自費出版したい-。ゴーストライター・島崎のもとにその話が舞い込んでから、彼は広大な館で残された資料の山と格闘することになった-。年譜、インタビュー、小説中小説、モノローグを組み合わせながら進行する、これは読者への挑戦状。
真冬の誘拐者真冬の誘拐者
誘拐犯からの連絡が、こともあろうに警察に届くとは。約束の場所に、しかし犯人は姿を見せなかった。そしてそれっきり音信が途絶えて…。児童心理の恐るべき深さ、移植医学の陥穽。最果てまで行きついた現代社会の闇を背景に描く、不可解きわまる誘拐事件。
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