1994年1月21日発売
災いを秘めた酒災いを秘めた酒
ガブリエルのもとにその手紙が届いたのは、聖アン祭の朝のことである。英国国教会の神父として完璧な人生を送る彼に、匿名の差出人は、過去のある事件を材料に聖職を放棄するように迫っていた。苦悩のあげくガブリエルは昔の恋人に助けを求めるが、調査の途上、事態は謎めいた変死事件へと発展した…。皮肉と悲しみ、そして生と死の交錯が感銘を呼ぶ、大型新人のデビュー編。
長浜鉄道記念館長浜鉄道記念館
偶然手に入れた歌川広重の浮世絵が、敏腕TVプロデューサー朝比奈に過去の事件を思い出させた。十数年前、旧長浜駅舎で広重の原板が発見されたが、数日後に偽物との鑑定が下ったのだ。入手した浮世絵は、その一件と関わりを持つものではないか?朝比奈はディレクターの金井恵実と旅番組の取材をかねて、記念館となっている旧長浜駅舎を訪ね、殺人事件に巻き込まれるが…。
リルガミン冒険奇譚リルガミン冒険奇譚
迷宮から帰ってきた冒険者たちは、束の間の休息をもとめてリルガミンのボルタック酒場に今日もつどう。二百年生きているともいわれている店主のドワーフから語られる武器やアイテムにまつまる冒険の数々。冒険文庫初の短編集。
アプロス天空の章アプロス天空の章
乳白色の大気におおわれた世界アプロス。そこには精霊石が産み出すアームの力に支えられ、大空を浮遊するいくつもの大陸があった。人々は飛空船や飛空装甲に乗って大地の間を行きかう。そんな世界を舞台に、若き女法術師キースリンと、精霊石を産み出す天の巣で育てられた謎の少女ムタアの物語がはじまる。ログアウトが送り出す新進気鋭の作家、人魚蛟司の記念すべきデビュー作。
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