弘安四年(一二八四)、十四万人あまりの大軍をもって日本に襲来した蒙古軍。神風によって全滅したかに見えた彼らだが、その残党は京都を制圧すると、またたくまに鎌倉幕府を滅ぼし、日本の完全征服を成し遂げてしまった。五十数年後、京都に首都をおく蒙古政権を樹立したイルタイ汗によって蹂躪される日本を救うべく立ち上がった勇将・楠木正成は、後醍醐天皇を奉じて敢然と最強の騎馬軍団に挑む。