1995年10月4日発売
那須与一(上)那須与一(上)
原平合戦絵巻のハイライトともいうべき屋島の戦いで、歴史の表舞台に突如登場し、扇の的を射落とした若武者とは何者か。わずか十三歳で大熊を射とめ、その名を下野一帯に轟かせたと伝承は告げる。那須在住の鬼才谷恒生が、土地に残る数少ない言い伝えや文献を渉猟して謎の麒麟児の実像に迫る歴史大作。上巻では、その生い立たから、義経に邂逅するまでを描く。
那須与一(下)那須与一(下)
与一と那須党がいなければ、この義経の軍法は成り立たぬー。義経の戦略の中核となり、先鋒となって、与一は駆ける。木曽義仲との宇治川の合戦、平家との一ノ谷鵯越えの決戦、そして那須与一の名を歴史に残す屋島の戦い、あの扇の的…。だがその後の与一はどうなったか。大転換期を華やかに駆け抜け、再び歴史の闇に消えた天才児の謎の生涯を描く鬼才の長篇傑作。
ヴォルガの四季ヴォルガの四季
物語は主にマネーファ(野生の美しい人妻)とデニス(天才青年詩人)との嵐の如き恋をめぐって展開されているが、そこには、熱愛する妻の冷たい態度に日夜苦悩を続けるマネーファの夫アリム、その弟で義姉にひそかな愛情をよせるムスタファ、鋭い知恵と粗暴なユーモア性に富む忘れがたい存在のセヴェリヤン爺さんはじめヴォルガを中心に、農耕と漁獲を生業とする純朴な村人たち他、1930年代ソビエト社会の各階層を代表する人物が網羅された多彩な人生絵巻をくりひろげている。
ボヘミアンガラス・ストリ-ト(第8部)ボヘミアンガラス・ストリ-ト(第8部)
黒衣の貴婦人・ステラさんのフォースの助けを借りて、大上円はついにこの世界の謎を次々に解き明かしていく。神様・円くんの目から見た世界の構造はいかなるものか“ウィンドウズ”に秘められた世界の真実とは。壊れていく世界の中に、“ファミリー”を離れてただ一人残った大上円は、愛する女性たちと共に新しいファミリーを作り上げる。新たな世界を産み出す“フォース”を発動する日は近い。
PREV1NEXT