1996年2月5日発売
沈黙の珊瑚礁沈黙の珊瑚礁
宇宙に浮かぶ、青い、水の星。海の中に浮かぶ、五つの大陸と島々。そこには、この星を守ろうとする人々と、青い星を壊そうとする人々がいる。本書は、青い星と平和を守ろうとする人々の、怒りと涙に満ちたすべての存在の、抗議の寓話集である。
大江戸枕暦大江戸枕暦
大阪・天満橋から三十石船に乗り込んだ夢野幻十郎。彼は舳先に座っている二人連れの女に近づいた。17、8の娘と30前後の年増である。千人供養の第一番はこのどちらかに決めた…。色公卿・高倉色道軒の千人供養満願成就にケチをつけたのがキッカケで、自らも3年以内に千人の女と媾合う願をかけるハメになった幻十郎の色ごよみ。
家康外法首家康外法首
徳川家康が七十五年の生涯を閉じ、その遺骸は駿府の久能山の仮殿に安置された。翌年、伊賀の忍び滝野右近が遺品を盗みに仮殿に侵入し、家康の遺体を見て驚愕した。“首がない。”仮殿を逃げ出した右近に襲いかかる幕府の伊賀服部軍団。彼らを操るのは影の将軍、怪僧天海。徳川将軍家康安泰と己れの権力への野望をみたすべく家康の首が密教呪法の外法にかけられた。
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