1996年3月5日発売
殺意の集う夜殺意の集う夜
「嵐の山荘」に引き寄せられた怪寄な人々。そこで万里が犯したドミノ殺人。だが同時に、万里の親友の園子も、何者かによって殺されていた。園子を殺したのは、万里が殺した6人のうちの誰かのはず。複雑に絡み合った殺意の糸を解き明かし、自分が犯した罪もその犯人に着せるべく、万里の必死の推理が始まった。
火盗斬り火盗斬り
強引な捜査と拷問による犯人デッチ上げで、江戸庶民の怨嗟を集める火付盗賊改役の藤掛伊織。彼は寺社奉行から若年寄への出世コースを目論んでいた。この藤掛に対し、浪人で伊達者を気取る風流人の土岐綾部は、身近に火盗改による冤罪人が出るに及び対決することに…。吉原炎上の陰謀を暴くべく、綾部の極真一刀流が舞う。
連合艦隊最後の聖戦(けっせん)連合艦隊最後の聖戦(けっせん)
ポツダム宣言諾否の協議が白熱化している最中、ウルシー環礁の米艦隊攻撃に向かったイ400とイ401の二隻の大型潜水艦。この二隻は大本営海軍部からの作戦中止命令を無視して航行を続けていた。海軍大臣・米内光政は停戦派の指導者として、この行動に対し、第5航空艦隊司令長官の宇垣中将に、イ400とイ401両潜水艦の捕捉撃沈を命じた。急拠、出撃する空母=鳳翔・葛城、重巡=妙高他5隻の艦隊。自軍への攻撃に悩む宇垣の心中で決断した最後の聖戦とは…。
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