大晦日の王子稲荷に現われた不吉な狐火と白い着物の女。そして正月早々、殺人事件が…。どこにも死体が見当らない奇妙な事態に、狐の仕業との噂もとび出した。-表題作ほか6編。
世の非情に身を晒し、時代の底辺をつむじ風のように駆け抜けた男たちがいた。