1999年10月発売
スパイの誇りスパイの誇り
本書の幕開きは1912年11月、バルカン半島では長く続いたトルコの支配が崩れるきっかけとなる第1次バルカン戦争が勃発し、その結果トルコはヨーロッパの領土の大半を放棄する。イギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの列強は、その空白をにらんで水面下での駆け引きを繰り返していた-巨匠ライアルの久久の新作。激動の歴史を動かした男たちの、謀略と闘いの日々。冒険小説の巨匠が描く、英国情報部草創期の活躍。渾身の新シリーズ開幕。
はぐれ柳生斬人剣(ざんにんけん)はぐれ柳生斬人剣(ざんにんけん)
徳川将軍家八代、吉宗には、政権獲得のための暗い秘密があった。秘密の鍵は、天下三品の名刀の裡に隠されている。名刀を追って、暗闘が展開する。主人公は、素浪人、刀弥平八郎。柳生流の一派、鍋島新陰流の青年剣客である。彼の振るう「まろばしの剣」が、吉宗政権の秘密と暗黒を切り開いてゆく。