1999年3月18日発売
アウトローは静かに騒ぐアウトローは静かに騒ぐ
前後して銀行を襲った二組の強盗団。都心銀行は大パニックに陥る。強盗団のリーダー上杉は、警察だけではなく現代そのものに戦いを挑んでゆく。事件は事件を呼び、さらなるパニックへと連鎖してゆく。共感する二百万人のやじ馬たち。ついに総理が倒された時、日本は激動する。非常事態宣言が発令され、自衛隊が動きだす。帝都に戦車が走り、大型ヘリが舞う。空前のノンストップ・ハードノベル・完全版、ついに文庫化。
閉ざされた時間割閉ざされた時間割
どうしたというのだ?-良平は愕然とした。授業中眠ってしまったというのにきちんとノートがとってあるのだ。その上、周囲の人々も、まるで何者かに乗っ取られたかのような行動を見せるではないか!人間の身体と意識を占領し、思いのままに操る借体生物の恐怖を描く表題作。他に、亜空間に住む無機生命による驚くべき侵略をテーマとした『まぼろしのペンフレンド』を収録。
敗北への凱旋敗北への凱旋
戦争によってその将来を断たれたピアニスト・寺田武史。戦後、非業の死を遂げた彼の生涯を小説にするべく取材を始めた柚木桂作は、寺田の遺した謎の楽譜や、彼の遺児と思われる中国人ピアニスト・愛鈴(エーリン)の存在を知る。調査をすすめるうち徐々に明らかにされる、戦時下の中国と日本を舞台とした“ある犯罪”…。複雑にもつれあう愛憎劇に、楽譜による“暗号”を絡めて描く、長篇ミステリー。
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