2000年3月31日発売
赤い鶏赤い鶏
サックス奏者のナンは演奏中に出会った男を家に泊めた。が、目覚めて愕然とした。何者かに男が殺され、彼女のサックスの中に大金が隠されていたのだ。数日後、男の恋人が他殺体で発見され、ナンは殺人現場で聞こえたという謎の言葉“赤い鶏”の意味を探る…タフなストリート・ミュージシャン、ナン登場。注目の新鋭がジャズの旋律にのせて贈る新シリーズ。
大年神が彷徨う島大年神が彷徨う島
二十年に一度の祭りの生神役として南の孤島を訪れた律子を待ち受けていた奇怪な呪文。何とも不思議な儀式と風習の中、神罰を受けたという謎の死体-成子様に逆らい呪殺されたという…。律子からの連絡を受け、朱雀と後木も島へ向かう。その名も『鬼界ガ島』。新たなる異界に挑む朱雀十五。シリーズ絶好調!孤島を血花に染める連続殺人の謎。朱雀十五が秘められた異界の扉を開く!書下し長篇新本格探偵小説。
殺される理由(わけ)殺される理由(わけ)
週末に毛利家に宿泊した八人の男女。下宿人の新人小説賞受賞を祝ってささやかなパーティーが催されたのだ。翌朝、客のひとりが撲殺死体で発見された。凶器は中庭の傘立てに立て掛けてあった金属バット。容疑者として被害者の大学時代の友人が逮捕された。だが、八人にはそれぞれ一口では言えない心のぶつかり合いがあった。真犯人はこの中にいる!書下し表題作他五篇の傑作推理連作集。
日本児童文学の再生日本児童文学の再生
日本の近代児童文学が誕生して130余年、その歩みは幾度かの浮沈を繰り返してきた。第2次大戦後、小川未明の詩的なメルヘンの世界を真似るだけの未明伝統を克服し、劇的でロマンに富んだ児童文学の必要を提唱した著者が、世紀末を迎えて再び沈滞する創作児童文学の再生の可能性を探る。
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