2001年4月30日発売
大学出のブルジョワ令嬢が、しっかり者の母親のいる田舎の家へ嫁いだらどうなるか-これが謎を解くきっかけになりました。嫁姑、夫婦、親子の、本書は関ヶ原の戦より壮絶な家庭内バトルです。「悪女だと誰が決めたのですか」家康正妻築山殿。書き下ろし作品。集英社時代小説。
スコットランドで三百年ぶりに再開される自治行政の中心地となる歴史的建造物クイーンズベリ・ハウス。保安のために見学中だったリーバスたちは、その地下室の壁の奥に隠されていた人骨を発見する。いったいこれは誰なんだ?刑事魂をいたく刺激されたリーバスは、さっそく捜査にしゃしゃり出ようとするが、本部所属のエリート警部と対立する羽目になる。だが捜査に着手する間もなく、今度はクイーンズベリ・ハウスの中庭で、来るべき議会選挙の有力立候補者の他殺死体が!リーバスは事件の間に、複雑に絡み合った意外な関連を見出すが…。
ジェイクは、鍵の修理も家の建築もお手のもの。留守中の精神分析医のオフィスで改装工事をしていたが、そこへ“珍客”が訪れる-泣き腫らした目とかみすぎた鼻が赤らんでいる。いかにもはかなげなその女性マギーは、いきなり不幸な自分の身の上をジェイクにぶちまけだした。マギーは、どうやら、その場に居合わせたジェイクを医師と早合点してしまったらしい。だが、彼はマギーの思い違いを正すどころか、彼女を励まそうと次の“セラピー”を約束してしまう。そして真実を告げる勇気もないままにセラピーは回数を重ね、二人は次第に惹かれ合っていく…ハンマーを扱うのは得意でも、女性の扱いには不慣れな便利屋ジェイクに、はたしてマギーを救うことができるのか?コメディのエッセンスを加えた現代の“シンデレラ・ストーリー”の幕切れはいかに…。
長い間、アダムは人生の意味について真剣に考えてきた。人生には目的がある。目的地もあるかもしれない。しかし、「人生の答え」を見出す道も方法も分からなかった。そんなある日、アダムの前に現れた少年セルフが、彼の人生に入り込んでくる…。