2001年6月10日発売
桃花流水桃花流水
日本で書かれた中国人の“日中戦争”。1937年7月、盧溝橋事件勃発。日本と中国は全面戦争に突入した。上海の財閥の孫娘・程碧雲は両親を失い、神戸の日本人家庭で育つが、あることから抗日救国の組織へ。波瀾の大陸で自覚する日中の深い苦悩と未来への夢を描く感動の長編小説。短編2編も併載。
ワンダ-ランドin大青山ワンダ-ランドin大青山
舞台は人里離れた大田舎の村、大青山村。村長は村おこしのためにテーマパークを作って都会から人を呼ぼうと画策するが、開園前に早くも呼び物の「世界一長い滑り台」が台風のため崩壊。急遽お化け屋敷をメインに開園を強行するが、これが完全な空振りで、訪れた客の笑いものになる。一方、村の近くの山奥深く、古来から狐の親子が猫又の一族と暮らしていた。愛郷心の強い老狐は、失敗したテーマパークを救うべく、勇躍お化け屋敷に乗り込むが…。倉阪鬼一郎、初のユーモア・ファンタジー!書き下ろし長編。
最後の特派員(上)最後の特派員(上)
打ちのめされても絶望しても、生きていれば愛にめぐりあう。学業を途中で投げだしたウブな乙女が男だけの修羅場に乗りこんで…彼女が花火だと思ったのは戦場の砲火だった。平和に慣れきった目に映る、まさかの連続。這いつくばって逃げ延びた彼女に残されたものは…。ぎりぎりの愛の強さと純粋さ。あなたの知らない世界がここにある。
PREV1NEXT