2001年8月18日発売
青衣童子青衣童子
天平九年、奈良の都は、飢饉の上に、顔や体に潰瘍が出来、崩れ落ちてしまう恐るべき疫病が流行していた。そんなある日、権勢を誇っていた藤原一門の房前が鬼病で急逝した。しかし、彼は病ではなく、青摺りの衣を着た童子に暗殺されたらしいとの噂が…。数ヶ月後、今度は藤原麻呂が命を落とした。これは藤原一門に対する呪いなのか?はたまた連続殺人なのか?森真沙子が奈良の深い闇を描き切る古代ホラーシリーズ、待望の書き下ろし第二弾。
あじゃ@109(いちまるきゅう)あじゃ@109(いちまるきゅう)
桐島尚紀は、恋人玲美との結婚を翌月に控えたある日、交通事故に遭い、右腕右脚骨折の重傷を負って渋谷ホスピタルに入院した。病室番号は109。ある夜更け、尚紀はベッドの傍らに忽然と現れた謎の原色ナースに驚かされる。その名は「あじゃ」。彼女は人よりも三十日先を生きていると語り、たったいま尚紀が死ぬのを見てきたところ、と言う。つまり、彼の命は残り三十日。突然のカウントダウンに混乱する尚紀が迎える結末に、あなたは泣いてしまうかもしれない…。
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