2003年6月18日発売
渡世人伊三郎渡世人伊三郎
晩秋の下仁田街道を足早に歩いてゆく渡世人の姿があったー飴色に焼けた三度笠を被り、黒の棒縞の合羽、腰に黒鞘の長脇差を差した長身の男の名は、伊三郎。故国を棄て、無宿渡世を続ける伊三郎は、道中何者かから逃れる弥吉という男と出会った。奉公に出された許嫁に会いにゆくという弥吉に、伊三郎は道連れを求められるが、彼には追手の影が…。やがて、弥吉の旅に隠されたもう一つの目的を知った伊三郎にも、刺客たちが容赦なく襲い掛かるー。著者渾身の書き下ろし時代長篇。
99才まで生きたあかんぼう99才まで生きたあかんぼう
笑顔の両親のもとに、泣いて生まれてきたあかんぼう。いじめを知り、人を欺くことを覚えてしまったあかんぼう。泣き、喜び、悩み、ひたむきに生きることを学んだあかんぼう。幸福に気づき、成功を収め、人生に翻弄され、挫折を知ったあかんぼう。99才まで生き、笑いながらわたしのところへやってくるあかんぼうの、人生劇場。
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