2005年6月20日発売
いだてん剣法渡世人瀬越しの半六いだてん剣法渡世人瀬越しの半六
上州勢多の大親分、大前田栄五郎の客分。文でも金子でも証文でも、一宿一飯恩義の人から、これをこの地の何様に、と頼まれたればひとっ飛び。届けてくれる遊侠道の裏飛脚。まるで韋駄天が仏舎利をお運びになるようだ、とあれが噂の新田の半六。元をただせば侍育ち。些細な事で人を斬り、そいつがケチのつき始め。渡世の義理で東奔西走。刺客を討ち賊徒を殺し、果ては尊皇攘夷の志士までも、相手にまわして刃を振るう。水増しした河の瀬を渡って行くよな危うい暮し。ついた渾名が「瀬越しの半六」。
うなぎ鬼うなぎ鬼
取り立て屋とデリヘルの運転手をしている倉見勝。社長の千脇の“金銭哲学”に心酔している勝に、新たに命じられた「仕事」とは…。「東京近郊に『黒牟』という街がある。そこにコンテナを運べ。一往復で十五万だ。小学生にだってできることだ」鬼か人か。疑念と恐怖に心が蝕まれていく!入り組んだ路地、運び込まれる冷凍の箱、饐えた臭い、黒い顔。表情のない男たちが蠢き、うなぎが群れるー超弩級の暗黒ミステリー。
オペレッタ狸御殿オペレッタ狸御殿
戦国時代、とある城主である父の妬みをかって「狸ヶ森」に追われた青年は、そこで出会った狸姫と恋におちました。しかし二人の前には様々な障害がたちふさがります。狸と人の禁じられた恋は成就するのでしょうか?鈴木清順監督の悲願の大作を伝説の脚本家・浦沢義雄が自ら描いた夢いっぱいの小説版。
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