2007年3月24日発売
出世の首 ヴァーチャル短篇集出世の首 ヴァーチャル短篇集
人類は誕生と同時に「虚構」を生みだし始めた。原始の昔に口承された物語から、現代最先端のヴァーチャル・リアリティまで、それは我々の文明に寄り添うように今も確かに存在する。先史時代の洞窟、六歌仙のサロン、戦国時代の戦場、現代のTVスタジオ…著者もまた時空を超えて「虚構」を追い求めてきた。作家の個体進化をたどることで、人類文明の系統進化を仮想体験する稀有の作品集。
静かな黄昏の国静かな黄昏の国
環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。現在・過去・未来にわたり、すべての生きとし生けるものに等しくやってくる終末の風景を、時に叙情的に、時に黒い笑いを交えて直木賞作家は描き出す。もしかしたらそれは、明日のあなたのことかもしれないー甘美な破滅と残酷な救済が織りなす、8つのものがたり。
古代からの伝言 わが国家成る古代からの伝言 わが国家成る
壬申の乱に勝利した天武天皇は、聖徳太子以来の理想である律令国家建設へ向け、さまざまな改革に着手した。その路線を継承し完成させたのが、大化改新の立役者である父・中臣鎌足の志を継いだ古代日本最高の政治家、藤原不比等だった。大宝律令の制定、正史「日本書紀」の編纂、そして万葉歌人がその繁栄をうたいあげた平城京建都まで、日本民族の国家完成を描く。日本書紀の世界を再現した「古代からの伝言」シリーズ、堂々完結。
千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮
六本木に新しくお目見えした東京ミッドタウンを舞台に繰り広げられるスパイ情報戦。巧妙な罠に陥り千里眼の能力を奪われ、ズタズタにされた岬美由紀、絶体絶命のピンチ! 新シリーズ書き下ろし第4弾!
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