2008年12月30日発売
上等だよ!ヤクザだろうがお巡りだろうが関係ねえよ!抗争、乱闘、死闘…。元「ぼったくりの帝王」が過去に別れを告げ、歌舞伎町の夜明けに誓ったあらたなる決意とは?驚愕の半生を綴る衝撃のノンフィクション。
河童の画家、生誕140年・没後70年。牛久沼のほとりに暮らし、水魅山妖に惹かれ、独自な日本画を描き、河童の絵を描き続けた自然人がいた。「平民新聞」の幸徳秋水らと交わり、横山大観に認められ、田舎の幻想世界を追求した農画家の魅力が今よみがえる。その生涯を描く、初めての評伝小説。
「人生」という旅を、少しずつ受け入れるようになったあなたへ。親友が恋した男との、密会。老いた両親と旅して変化する、娘の感情。恋人以上だけど夫婦未満、微妙なカップルが旅の途中で出遭った「幽霊コレクター」…。ドイツで30万部を超えるベストセラーとなった青春の終りを予感する旅をめぐる、傑作短篇集。
獣が女に変わり、女が獣になっていく。奥さまはカミツキガメに変身し、美女に変身中の忠犬は、オペラスターになる夢を抱いて家を出るー奇想の女王が描く、愛と不可思議に満ちた現代のピカレスク変身譚。
山田正紀の膨大な作品群のなかでも、きわめて重要な意味をもつ「犯罪ゲーム」という概念。本書では、実行不可能と思われる作戦に果敢に挑む男たちの、手に汗握る活躍を描くシリーズ「贋作ゲーム」計四篇に加え、「アマゾン・ゲーム」「マッカーサーを射った男」「伊豆の捕虜」の計三篇を収録。著者が「“ミッション・インポシブル”と“地下室のメロディ”の中間ぐらいをねらった」と述べる、痛快無比なる「泥棒小説」の粋をぜひお楽しみあれ。
今を生きる孤独、喪失と再生の物語。幼いころに両親を殺害され、たったひとりの肉親である兄まで殺人容疑で逮捕されるという、過酷な運命を背負わされた佳音(かのん)。さまざまな困難に見舞われつつも、ただ純粋に人を愛する気持ちだけを支えに生きていく姿を、せつなく、リアルに描いたラヴストーリーをここに。