2008年7月2日発売
曇天に窓があく曇天に窓があく
部屋住みの身の風間啓四郎にとって、御前試合で勝つことは、藩での出世と道場の後継者への道が同時に手に入る、またとない機会。分を心得ていたはずの啓四郎だが、ある日、道場の一人娘・雪乃を見てから、すべてが変わった。が、時代は幕末の混乱期を迎えつつあり、藩の情勢も、啓四郎の身辺も、風雲急を告げる。愛する女と未来を手に入れるため、貧乏藩士の次男坊・啓四郎が歩き始めた幕末波乱の人生。
屈折光屈折光
獣医師・内海綾子の周囲に異変が連続する。創薬コーディネーターの恋人が変死し、発見現場近くの牧場からはBSEの疑いがある牛の白骨体が発見される。そして勘当された天才脳外科医の父親が入院する…。すべてを解く鍵は、父親から消えゆく記憶と意識だった。『東京ダモイ』の第52回江戸川乱歩賞作家が、二年の歳月をかけて織り込んだ深遠なテーマ、壮絶なドラマ、驚きのミステリー。
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