2009年8月11日発売
蛇・愛の陰画蛇・愛の陰画
午睡中、大蛇が口から入りこみ、腹中に居すわられてしまった男。彼を「被害者」に見たて、運動に利用しようとする組織。卓抜な発想と辛辣な批評精神で、当時の世相を切りとった「蛇」。性と悪の問題に真正面から挑んだ「蠍たち」-。一九六〇年、「パルタイ」で衝撃的なデビューを果たした著者の、その後の五年間の初期作品七篇を精選。イメージの氾濫する「反リアリズム」の鮮やかさを示す一冊。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 5ぼくたちと駐在さんの700日戦争 5
時は一九七〇年代。田舎町に住むヤンチャでムチャでワンパクな男子高校生と町の駐在さんが“あいかわらず”繰り広げるイタズラ合戦第五弾。町に新しくやって来た通学バスの運転手が乱暴なことに腹をたてたママチャリ達は、バス停を勝手に増やす、というイタズラを思いつく。そこに偶然降り立った、挙動不審な女性が気になるジェミー。追っていくうちに、次第に彼女と親しくなるが、彼女には誰にも言えない秘密があった。書き下ろし作品『すもももももも』と番外編『ふりむき地蔵』そして特別編ショート『夏いちりん』を収録した、この夏いちばん熱い超豪華版。
PREV1NEXT