2009年8月25日発売
敵は海賊・短篇版敵は海賊・短篇版
対海賊課刑事ラテルと黒猫型宇宙人アプロは、ある少女の叔父捜しを依頼されるがー“海賊版”ではない本家本元「敵は海賊」、あの〓(よう)冥も一目置いた女海賊マーゴ・ジュティが遭遇した怪奇現象を描く「わが名はジュティ、文句あるか」、〓(よう)冥の良心たる白猫クラーラ誕生の秘密を初めて明かす書き下ろし「〓(よう)冥の神」、そして、あの戦闘妖精との競演を果たした「被書空間」-以上4篇収録の敵は海賊シリーズ初の短篇集。
葡萄山司令部、陥落!?葡萄山司令部、陥落!?
葡萄山にある“蒼橋”義勇軍司令部は騒然としていた。“天邪鬼”迎撃のために急造した“踏鞴山”のビーム砲が突然リークし、強烈な電磁パルスが蒼橋星系全域を襲ったのだ。これによりすべての通信は途絶、特に低軌道上にある老朽化した“紅天”系衛星に多大の被害を与えていた。義勇軍が懸命に復旧作業に取り組むなか、“紅天”の秘密工作部隊は様々な破壊活動を実行、さらにその怖るべき魔手は葡萄山司令部にも迫っていた…!?伝説の痛快宇宙冒険SF誕生秘話、待望の第2弾。
シルフ警視と宇宙の謎シルフ警視と宇宙の謎
物理学者ゼバスティアンは、提唱する「多世界解釈」理論をめぐって論争の渦中にあった。彼を鋭く批判していたのは、学生時代からの親友で天才物理学者のオスカー。親友との摩擦は、ゼバスティアンの望むところではないのだが…。ある時、テレビの科学番組でオスカーと激しく議論を戦わせた翌日、ゼバスティアンの息子リアムが誘拐される。犯人と思しき人物からの要求は、医療スキャンダルの秘密を握ると噂される妻の同僚を殺害することだった。息子を救うためゼバスティアンは要求に従うことを決意する。だがなぜ、ゼバスティアンが選ばれたのか?天才警視シルフの捜査は、事件の悲劇的な真相を明らかにしていく。ドイツ文学界の新星が放つ哲学的ミステリ。