2010年1月19日発売
甕の鈴虫甕の鈴虫
駆け落ちしたおばちゃんは、甕の鈴虫を持って出て行った-都会の生活に憧れる寒天屋の娘・寿々子。いつも海藻の匂いがした古い家には、文学を捨てた父、おっちょこちょいの母、口うるさい祖母、オメカケを囲う祖父、そして寿々子の憧れる、出戻り娘のおばちゃんがいた。寒天で作る羊羹より、ゼリーが素敵に思えた、あの頃の物語。平成22年度文の京文芸賞受賞作。
PREV1NEXT
駆け落ちしたおばちゃんは、甕の鈴虫を持って出て行った-都会の生活に憧れる寒天屋の娘・寿々子。いつも海藻の匂いがした古い家には、文学を捨てた父、おっちょこちょいの母、口うるさい祖母、オメカケを囲う祖父、そして寿々子の憧れる、出戻り娘のおばちゃんがいた。寒天で作る羊羹より、ゼリーが素敵に思えた、あの頃の物語。平成22年度文の京文芸賞受賞作。