2011年8月31日発売
地下鉄に毒ガスが撤かれた1995年3月、わたしはアメリカへ発った。明るく巨大なアメリカで、私は孤独を満喫した。一生このままでいられるなら、どんなに幸福だろうとさえ思った。ただ、孤独であることの僥倖とは別に、そこには「女」が絶対的に欠けていたー。孤独を愛する男を描く表題作の他、「ふける」「日本私昔話よりじいさんと神託」を収録。
あの夜、歌舞伎町のビルに火を放ったのは自分なのか、それとも?-泥酔した記憶が定かでない中古レコード店主は自問を繰り返す。不穏な日々を彩るように流れるディランの歌声。やがて不審な客が店を訪れ「火をつけろ」とつぶやき姿を消した…。あの「九月十一日」の直前、東京・西新宿を舞台に、変容する世界を描く表題作と、三十一年間借りたままの本を返しにゆく奇妙な一日を写す「返却」。現代演劇を刺激し続ける著者が挑む“小説の冒険”。
累計30万部突破の「悪ノ娘」シリーズの全てがわかるガイドブック!▼悪ノP(mothy)原作の書き下ろし作品が満載!▼◎メイド対メイド長の戦いの結末は? 短編マンガ「銀のルトルーヴェ」悪ノP×CAFFEIN▼◎少年と少女のあたたかな思い出の絵物語「少年と少女の冒険」悪ノP×吉田ドンドリアン▼◎リリアンヌ&アレンの幼少時代の短編小説「トワイライトプランク」 悪ノP×壱加▼秋赤音、笠井あゆみ、ちほ、あさぎり、shirakaba、午前4時など人気絵師たちがカラーページで「悪ノ娘」を描く! その他にも、コメント付き全キャラクター紹介、ストーリーガイド、エヴィリオス年代記、壱加×鈴ノ助×憂によるカバー絵師対談、悪ノPへの一問一答などなど、盛りだくさんな内容でお得! ガイドブックを越えた「悪ノ娘2.5」的な書籍です。▼2011年冬刊の「悪ノ娘III」に関わる新キャラクターも一足先に登場!?
トラブルを呼ぶ男、三枝。今度は目の前で中国人実業家、姜が敵対する組織に拉致されるという事件が…。しかも、姜からひどい辱めを受けたばかりにもかかわらず、三枝は彼の救出を画策。ベタ惚れの恋人の頼みに王も渋々動き出すことに…。一方、王の義弟、小野は愛する楊への独占欲が募るあまり、次第に鬱屈した思いをかかえるようになって…。姜救出作戦が浮き彫りにしていく二組の恋人たちの明と暗…錯綜する愛。