2013年11月6日発売
謎解きはディナーのあとで(2)謎解きはディナーのあとで(2)
立川駅近くの雑居ビルで殺された三十代の女性。七年間交際していた男は最近、重役の娘と付き合い始め、被害者に別れを切り出したようだ。しかし、唯一最大の容疑者であるその元恋人には完璧なアリバイが。困った麗子は影山に“アリバイ崩し”を要求する。その後も、湯船に浸かって全裸で死んでいた女性の部屋から帽子のコレクションが消える、雪のクリスマス・イブに密室殺人が起きる、黒髪をバッサリ切られた死体が発見されるなど、怪事件が続発!令嬢刑事と毒舌執事コンビのユーモアミステリ第二弾。書き下ろしショートショート『忠犬バトラーの推理?』収録。
武士の献立武士の献立
気の強さが仇となり一年で婚家を離縁された春だったが、彼女は優れた味覚と料理の腕を持っていた。それを加賀藩の料理方・舟木伝内に見込まれ、息子の嫁にと懇願される。熱心な伝内の頼みに、遥か江戸から金沢へと嫁入りした春。彼女を待っていたのは四つ年下で、料理にはまったく関心のない夫・安信だった。料理方の家に生まれた安信は、武士は武道に励むものと剣の道に勤しみ、包丁を持っても熱心ではない。春はそんな安信に、包丁の腕比べを申し出る。それは彼女が勝ったら安信に料理指南をうけてもらう、安信が勝ったら春とは離縁するというものであった。
新装版 なんとなく、クリスタル新装版 なんとなく、クリスタル
大学生でモデルの主人公・由利。バブル経済に沸く直前、一九八〇年の東京を「皮膚感覚」で生きる若い女性たちを描き、八〇年代以降の日本人の精神風土、そして「豊かさ」の終焉までを予見。膨大な「注」に彩られ、精緻で批評的な企みに満ちた、文藝賞受賞作。
ひこばえに咲くひこばえに咲く
りんご畑の納屋のアトリエに眠っていた150枚の絵ーパリと津軽、戦中と現代…時空を超えて、もう一つの人生が今、芽吹いていく。芸術とは人間の愛とは人生の価値とは。著者2年ぶりの書き下ろし長編小説。
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