2013年7月21日発売
オランダ靴の謎オランダ靴の謎
“オランダ記念病院”の創設者である大富豪の老婦人が、緊急手術の直前に針金で絞殺された。たまたま病院に居合わせた作家エラリーの指図で事件現場はただちに保存されるが、検証を進め関係者の証言を総合しても、手術着姿の犯人の正体は皆目つかめない。やがて再び病院内で殺人が…!犯人当てミステリの最高峰として歴史に名を刻む“国名シリーズ”第三作。
薔薇の血潮(上)薔薇の血潮(上)
安らかにまどろむ領主の息子を、怪異が襲った。黒い花の如き蛾が、幼子の体を持ち上げて天井から放り出したのだ。重傷を負い片腕がきかぬまま彼は二十一歳になった。領主の後継ぎゆえに、敵対する家の捕虜を殺さねばならない。古の異教の儀式。だが彼の前に、巧妙な罠が待ち構えていた。幾重にも重なる幻惑と変化。闇の女王タニス・リーの精髄。ダークファンタジーの大作登場。
薔薇の血潮(下)薔薇の血潮(下)
母であり、父であり、そして神でもある森。“選ばれし者”たる少年は、“森の男”の元で暮らしていた。生贄として“樹”に捧げられる運命。だが儀式が最高潮に達したとき、領主の兵の剣が“森の男”を貫いた。切り倒された“樹”に吊るされた少年は、死は免れたものの、もはや元の彼ではなくなっていた。読む人を惑わし迷宮じみた物語の胎内に虜にする、タニス・リーの真骨頂。
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