2014年10月12日発売
BハナブサへようこそBハナブサへようこそ
僕ー中央ーは、大学院に通いながら、元世界チャンプ・英雄一郎先生が経営する、良く言えばレトロな「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。ビリヤードは奥が深く、理論的なゲームだ。そのせいか、常連客たちはいつも議論しながらプレーしている。いや、最近はプレーそっちのけで各人が巻き込まれた事件について議論していることもしばしばだ。今も、常連客の一人が会社で起きた不審死の話を始めてしまった。いいのかな、球を撞いてくれないと店の売り上げにならないのだが。気を揉みながらみんなの推理に耳を傾けていると、僕にある閃きが…。この店には今日もまた不思議な事件が持ち込まれ、推理談義に花が咲くー。事件解決の鍵はビリヤードにあり。安楽椅子探偵、中央のデビュー戦。第24回鮎川哲也賞受賞作。
窓辺の老人窓辺の老人
名探偵キャンピオン氏の魅力を存分に味わえる、粒ぞろいの短編集。袋小路で起きた不可解な事件の謎を解く「ボーダーライン事件」や、20年間毎日7時間半も社交クラブの窓辺にすわり続けているという伝説をもつ老人をめぐる、素っ頓狂な事件を描く表題作など計7編のほか、著者エッセイを併録。
落ちこぼれネクロマンサーと黒魔術の館落ちこぼれネクロマンサーと黒魔術の館
落ちこぼれネクロマンサーのワードと死から蘇った美女シーリアが、暗殺者に追われて飛びこんだのは、黒魔術師の屋敷。ワードは弟子候補と間違えられてしまう。とっとと逃げ出すべきなのに、可愛い女の子には助けを求められ、旧知の猟官には盗みを命じられ、深みにはまっていくワード。気が弱いのに正義感が強く頑固なワードにシーリアは苛立ちを隠せない。好評シリーズ第二弾。
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