小説むすび | 2014年3月15日発売

2014年3月15日発売

来たれ、野球部来たれ、野球部

出版社

講談社

発売日

2014年3月15日 発売

頭脳、運動神経、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは、幼馴染の「可もなく不可もない」女子高生・宮村奈緒。喜多の激しい告白を拒んでいた奈緒だが、彼がずっと抱えていた孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記を読み、精神を侵されていきーー。芥川賞作家・鹿島田真希が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。 イケメン、秀才、野球部エースと、すべてにおいて完璧な「選ばれし」喜多義孝と、幼馴染で「可もなく不可もない」宮下奈緒。想いを告白する喜多に、平穏な学園生活を望む奈緒は冷めた態度をとるが、彼を突き放すこともできないでいた。しかし奈緒は喜多が抱えていた孤独を知り、自分が彼に恋をしていることに気付く。 ようやく付き合い始めた二人だが、奈緒は付き合う前と態度を変えず、喜多をやきもきさせるばかり。さらに十年前に自殺した少女・新田真実の日記を手にした喜多は、徐々に精神の不安定さを見せ始めーー。 私は文学を高尚なものにはしたくはなくて、ドストエフスキーやバルザックのように三面記事を読んでネタにするような娯楽読みものでありたいと、この小説を書きました。--鹿島田真希 芥川賞作家・鹿島田真希が描く、世界で一番残酷な初恋の物語。

世界がぼくを笑っても世界がぼくを笑っても

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講談社

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2014年3月15日 発売

浦沢中学2年D組 北村ハルト。貧乏×父子家庭。親父は、三回転職の末、スナックのバーテンダー。趣味はギャンブルと草野球。甲子園に行きそびれた天才、らしい。この世の中は、持てる者と持たざる者とでできている。天才、秀才、ただの人。億万長者と貧乏人。せっかく手にした中にも当たりはずれがあって、はずれの中には返品や修理ができないものもあるーーなら、せめてスクールライフだけでも無難に平和にすごしたい、のに…… 浦沢中学2年D組 6番、北村ハルト 貧乏×父子家庭。二重苦にあえぐ我が家。 クソ親父は、ありとあらゆる賭け事をして負け続けた、もとタンクローリー運転手。 三回転職の末、いまはカラオケスナックのバーテンダー 趣味はギャンブルと草野球。自称、甲子園に行きそびれた天才、らしい。 この世の中は、持てる者と持たざる者とでできている。 天才、秀才、ただの人。億万長者と貧乏人。 健康な人と、そうでない人。 家庭円満、家庭不和。 せっかく手にした持ち物の中にも当たりとはずれがあって、 はずれの中には返品や修理ができないものもある。 ーーなら、せめてスクールライフだけでも無難に平和にすごしたい。 と思っていたけれど…… 学級崩壊に追い込み、担任の先生を休職させた「山辺グループ」 休職した先生の代わりに来たのは、この世で一番先生に向いていないオヅちゃん。 教室以外のスペースで授業時間のほとんどをすごすための保健室のボックス席 生き別れになった母、自称母親代わりのオネエのアキさん。 おれは友だちもつくらず、ハブられもせず、なんとかやってるつもりだけれど…… 「北村くんは、世界平和に興味ない?」 「は?」 「ぼくといっしょに戦わない?」 おれが求める平和は、ど、どこに?

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