2015年2月17日発売
やあ。よかったら、ここにおいでよ。気に入ったら、ここが君の席だよー『君たちはどう生きるか』の主人公にちなんで「コペル」と呼ばれる十四歳の僕。ある朝、染織家の叔父ノボちゃんがやって来て、学校に行くのをやめた親友ユージンに会いに行くことに…。そこから始まる、かけがえのない一日の物語。
北関東の山間にたつグループホーム「若葉荘」。世話人は元天才少女小説家。居住者は自在に歳を重ねた高齢者たちと、車椅子暮しながら筋骨隆々の元刑事と、身寄りのない彼の姪。賑やかで穏やかな日々は、その冬いちばんの雪の日、とつぜん破られる。密室に転がった射殺死体の出現によってーホーム最年少の少女スタッフは、隠された因縁を解き明かし、真相に迫ることができるのか!?半世紀を超える筆歴を持つ日本一やんちゃな巨匠が、稚気と叙情と茶目っ気を縦横に駆使して描く、本格ミステリ長編!
粗忽者で有名な熊五郎の長屋に怒鳴り込んできた、これまた粗忽者の八五郎。「熊、おめえ浅草の浅草寺で死んでるぞ。この粗忽者め、死んだのに気がつかねえで帰ってきやがったな?」-いかにも落語ならではの粗忽噺『粗忽長屋』。しかし、浅草寺で行き倒れていた「熊五郎に瓜二つの死体」の正体はいったい?(表題作)。名作落語をもう一捻り、楽しさ溢れる推理落語開演!
神奈川県警藤沢南署の刑事・佐倉真理子は、辻堂で発生した殺人事件を担当することになった。女性の死体はズタズタに切り刻まれ、現場にはピースマークが印刷されたカードが遺されていた。まさかこれは、3年前に発生した連続猟奇殺人事件“アラストル事件”の再現なのか!?その夜、真理子の幼馴染み・水瀬智世がキャスターを務める“スクープアイ”では、気鋭の犯罪心理学者をゲストに招き、この事件をトップで取り上げたー。女刑事×ニュースキャスター。卑劣な悪は赦さない、Wヒロインが非道な犯人を追い詰める!気鋭が放つ、警察ミステリーの新機軸!
警視庁捜査二課から所轄に異動した西澤は、書店で万引きをした老婦人を取調べた。身なりもよく教養溢れる彼女は、なぜ万引きをしたのか。そこには、深い事情があった…。大震災と原発事故。そして、「福島にはカネが埋まっている」と嘯く詐欺師が仕掛ける被災地支援詐欺ー。最も卑劣だと言っていい犯罪を、心熱き警察官が暴く社会派長編警察小説。
埼玉県内の高校で再び始まった死のゲーム。開始から1週間で、32名のクラスメイトは18名まで減った。そして届いた新たな命令はー“林英行は王様と思われる生徒の名前を書け”
イスラームを信じる人々の信仰と生活との基盤が、『コーラン』(クルアーン)である。ともすれば「男尊女卑」「暴力の容認」というゆがんだイメージが先行しがちだが、実際の彼らはどんな教えを信じ、何を考えているのだろうか。“イスラームという生き方”の基盤が示された、唯一無二の聖典を漫画化。