2015年2月4日発売
姿なき蒐集家(上)姿なき蒐集家(上)
ライラはハウスシッターをしながら、傍ら若い読者に好評の小説を書く作家でもある。定住所がない生活だが彼女は満足していた。今回はニューヨークで有名な歴史的建造物での三週間の留守番。好奇心旺盛な彼女はさっそく向かいの部屋の観察を楽しむが、ある夜、十四階の部屋から女性が突き落とされる現場を目撃する。すぐに警察に通報するが女性は即死、さらに部屋にはもう一人、男の死体が残されていた。そして彼女は翌日、立ち寄った警察署で、死んだ男の兄アッシュと出逢うことになった…。
姿なき蒐集家(下)姿なき蒐集家(下)
アッシュはイタリア系の富豪で大家族の御曹司だった。職業は画家。彼はライラに絵のモデルになって欲しいと語る。彼女の自由奔放な眼を自らの絵筆で表現したいと言うのだ。次第に親密度を増してゆくふたりの関係。一方殺害された男女は、冷血な女殺し屋の手にかかったことが判明する。ふたりの身辺を徘徊し始める女殺し屋。そしてアッシュの親類が殺害されるにおよんで事件は新たな相貌を呈することになる…。ページを繰るにつれて緊張感がたかまるロバーツの傑作ロマンティック・サスペンス!
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