2015年4月26日発売
ミツハの一族ミツハの一族
未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の徒兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会うー。大正時代の北海道を抒情豊かに描いた、清艶なミステリ。
ノヴァーリスの引用/滝ノヴァーリスの引用/滝
恩師の葬儀からの帰り道、男たちは酒を酌み交わしながら、かつて図書館の屋上から墜落した友人の死の真相を推理するー幾重もの推理が読者を彼岸へと誘うアンチ・ミステリ「ノヴァーリスの引用」。罠と悪意にからめとられ、極限状態に追い詰められていく少年たちの心理を緻密に描きだした傑作と名高い「滝」。著者のミステリ世界が凝縮された初期の代表作を一冊にまとめて贈る。
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