2015年5月10日発売
夜より黒きもの夜より黒きもの
かつてない好景気に沸き続ける、昭和六十年代の札幌・ススキノ。坪一千万円まで高騰した土地をめぐり手段を選ばない地上げ集団と、それに嘲弄される住人たち。日経平均株価が史上最高を更新し続ける陰で、人生の歯車が狂い始めた証券会社の支店長と企業舎弟の男の運命。達意の筆致と抜群のディテール。キャバレー“ニュータイガー”の敏腕黒服・黒頭悠介が出逢う、五つの夜の物語。
家政婦は名探偵家政婦は名探偵
とびきり善人だが、刑事としての才能はほぼ皆無なウィザースプーン警部補。事件のたび困りはてる主人を放っておけない“名探偵”の家政婦ジェフリーズ夫人をはじめ、彼を慕う屋敷の使用人一同は、秘かに探偵団を結成する。今回警部補が担当するのは、毒キノコによるらしき殺人事件。探偵団は先回りして解決し、主人の手柄にできるのか?痛快ヴィクトリア朝ミステリ新シリーズ。
さよなら、シリアルキラーさよなら、シリアルキラー
ジャズは高校三年生。町ではちょっとした有名人だ。ある日、指を切りとられた女性の死体が発見され、ジャズは連続殺人だと保安官に訴える。なぜジャズには確信があったのかー彼が連続殺人犯の息子で、父から殺人鬼としての英才教育を受けてきたからだ。親友を大切にし恋人を愛するジャズは、内なる怪物に苦悩しつつも、自ら犯人を捕えようとする。全米で評判の青春ミステリ。
ぬいぐるみ警部の帰還ぬいぐるみ警部の帰還
殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ、いったい何を語る?美形の警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。愛するぬいぐるみから優れた洞察力で、手がかりを発見する。そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史、ミステリおたくの江角や若手の桂島など、個性派刑事が脇を固める、“ぬいぐるみ警部”シリーズ連作集第一弾。ファン待望の文庫化。
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