2015年6月28日発売
子守唄子守唄
眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。母親は失業中だが夫とは別居し、女手一つで子どもたちを育てていた。一家と親しかったらしい謎の男性の存在。母子が住む高級アパートを買ったのはその男なのか。やがてハンマルビー署、ショーベリ警視以下捜査陣は信じがたい事実にたどりつく。好評シリーズ第三弾。
薔薇の輪薔薇の輪
ロンドンの女優エステラ。その絶大な人気は、体が不自由でウェールズに住んでいるという娘との交流を綴った新聞の連載エッセイに支えられていた。エステラの未来は順風満帆に思われた。服役中の危険人物の夫が、病気のため特赦で出所し、死ぬまえに娘に会いたいと言い出すまでは…。勃発した怪事件に挑むのは、警部チャッキー。巨匠の技巧が冴える、本邦初訳の傑作ミステリ!
柳生十兵衛秘剣考(水月之抄)柳生十兵衛秘剣考(水月之抄)
廻国修行をさらに続ける男装の武芸者・毛利玄達だが、どういう腐れ縁か、行く先々で剣豪と名高い柳生十兵衛と出くわすことに。この度も、将軍家剣術指南役・小野次郎右衛門の墓参に連れ立つことになった二人。下総で、次郎右衛門が同門の善鬼と一刀流の継承を争った決闘の真相ほか、剣豪にまつわる三つの謎。剣の謎解きにかけては右に出る者がない、柳生十兵衛の鮮やかな名推理。
折り紙衛星の伝説折り紙衛星の伝説
2014年の日本SF短編から、星野之宣、諸星大二郎、長谷敏司、三崎亜記、円城塔、堀晃、宮内悠介、酉島伝法、草上仁、オキシタケヒコ、矢部嵩、理山貞二、田丸雅智、高島雄哉、下永聖高、遠藤慎一、伴名練の傑作17編を収録。巻末には第6回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載。編者による各作品解説や年間日本SF概況、短編推薦作リストなど解説記事も充実した、2014年の日本SFがすべてわかる年刊ベストアンソロジー。
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