2016年10月26日発売
笑って涙して心温まるプラネタリウムー星とあなたの物語!秋の星座は「未来」へつなぐ「希望」“親子3人”は本当の家族になれるのか!?人生讃歌エンタメ小説、ここに完結!
東洋新聞はIT企業からの買収宣告を受けた。経営権が移れば、記事はウェブファーストに移行し、宅配数の少ない営業所は閉鎖。海外特派員制度もなくなる。そのIT企業の会長を裏で操る権藤は、かつて東洋新聞にいた記者だった。社会部デスクの安芸は、パソコン音痴で、飲み会の店も足で探す。斜陽産業で魂を懸けて働く安芸たちは、徹底抗戦を決意する。だが時代の流れは止められない。記者魂を懸けた最後の攻防戦がいま始まる。『ミッドナイト・ジャーナル』の著者による一気読みエンターテイメント。
日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。明治、大正、昭和にわたり東洋と西洋の架け橋となった生涯を描く感動の“アートフィクション”
警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件にー。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。
甘えも嫉妬も憤りも悔しさも、すべてを強がりのオブラートに包み込んで、男は深夜、なじみの定食屋のカツカレーを全力で喰らい尽くす。きょうも、妻が、娘が、息子が待っているはずの我が家が遠いー。伊澤春男、45歳。スーパー勤務。一見平凡な日常は、きょうも彼の脳内で戦場と化す。つぶやき芸の極北を行く作者が満を持して描いた七転八倒中年男のサバイバル人生劇場。
秀吉の弟であり、最も古くからの家臣でもあり、家臣として最大の領地と最高の階位を得た男。だが、豊臣秀長は、なぜか語られずに来た。巨大化する豊臣家臣団をまとめ、厳格な情報管理体制を敷き、その上、鋭い財政感覚と蓄財能力を持った「補佐役」。秀吉という光を支える影に徹した一生を描く名作。