2016年10月5日発売
やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作! やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作! 第一章 恋する女 第二章 脅やかす女 第三章 惑う女 第四章 逃げない女
ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第17回配本となる第9巻『個人と国家』は、「祖国とは何か?」「個人の自由とは?」といった、今この時代にこそ問いかけるべきテーマを、戦争文学のみならず、幅広いジャンルから選りすぐった傑作全12編収録。 ●編集委員/逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏 [編集室から] この巻には、困った。どうしても「戦争」に関わらないと、このテーマの作品選定は苦しい。 ところが弊社には、「戦争と文学」という85周年記念企画があり、予測されたとおり、野坂昭如「火垂るの墓」と結城昌治「従軍免脱」の2作品が、「戦争と文学」とかぶってしまった。 誰が選んでも傑作は傑作、ということであろうか。 編集委員の方々と相談して作品を変更した。 他の巻では武田泰淳「ひかりごけ」がかぶった。憮然たる想いである。 [収録作] 【長編】 伴野朗「三十三時間」 胡桃沢耕史「ぼくの小さな祖国」 【短編】 野坂昭如「捕虜と女の子」 結城昌治「司令官逃避」 城山三郎「草原の敵」 筒井康隆「関節話法」 西木正明「ケープタウンから来た手紙」 大沢在昌「ダックのルール」 【掌編】 渡辺温「兵隊の死」 吉行淳之介「鮭ぞうすい製造法」 五木寛之「カーセックスの怪」 かんべむさし「弾丸」 ◇解説/北方謙三 解題/北上次郎
バレー部、軟式テニス部、陸上部、柔道部、釣り部……。それぞれの悩みを抱えながら部活に打ち込み、時にチームメイトとぶつかり、時に恋に揺れ動く高校生たちのまぶしい青春の日々を描く連作短編集。
愛は、ひとひらの雪にも似て、儚いものなのか?著名な建築家、伊織祥一郎は、妻子とは別居中。秘書の笙子と不倫関係にありながら学生時代の友人の妹、霞にも惹かれていく。一方、霞には年の離れた夫がいる。複雑に絡み合う愛の行方。結婚とは?愛の持続とは?深く考えさせられる1冊。
累計12万部突破『ハルさん』の著者が描く、 男子限定の料理教室! 京都の路地に佇む大正時代の町屋長屋。どこか謎めいた老婦人が営む「男子限定」の料理教室には、恋に奥手な建築家の卵に性別不詳の大学生、昔気質の職人など、事情を抱える生徒が集う。人々との繋がりとおいしい料理が心の空腹を温かく満たす連作短編集。特製レシピも収録!
あと一歩、あと一歩だったのにーー。 推理力抜群で華麗に犯人を追い詰めるのに、いつも最後の最後にまさかの展開が起き、同僚に手柄をとられてしまう押井(おしい)刑事・32歳。 周囲の呼び方はもはや「惜しい刑事」としか聞こえない。 次こそ完璧に事件を解決し、不本意な呼び名を返上するべく奮闘する押井だが、ああ、やっぱり今日もまた……。 出世知らず、彼女おらず、酒飲めず。とことん残念な刑事を、いつのまにか応援せずにいられない! 元お笑い芸人の横溝正史賞作家が魅せる、腹筋崩壊の連作コメディミステリ。 <目次> おしい刑事参上 おしい刑事のテスト 密着・おしい刑事 おしい刑事の雪冤 安楽椅子おしい刑事 おしい刑事よ永遠に <著者略歴> 藤崎翔(ふじさき・しょう) 1985年茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年に『神様の裏の顔』で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『神様の裏の顔』(角川文庫)、『私情対談』(KADOKAWA)、『こんにちは刑事ちゃん』(中公文庫)がある。