2016年11月10日発売
成人式の翌朝、二日酔いで目覚めた浩平の部屋には、見知らぬ男性・コンがいた。「オレを主のところに帰してくれないかい?」帰り道がわからないと言うコンに戸惑いながらも、浩平はコンの主を捜しに行く。たどり着いたのは、店主のなごみと、実は神使の見習いのお狐さんだというコンが働く屋台。そこは、毎週金曜日の夜になると訳ありの客とあやかしが集まる、ちょっと不思議なお店だったー!?
大学生の鵜沼暁彦は急逝した大山教授の邸宅で蔵書整理中に隠し部屋を発見。遺されていたパソコンには淫猥な動画が保存されており、長手袋にストッキングだけの姿で鞭打たれる姉ナツミとセーラー服で嬲られる妹フユカに暁彦は激しく昂奮する。翌年、社会人となった暁彦は美人上司氷見玲子の指示でとある場所に向かうも、なんとそこはSMホテル。戸惑う暁彦にオーナーのヘルガは“試験”を課す。性愛の巨匠、驚愕の問題作!
江戸で一、二を争う老舗で大名家御用達の呉服商越前屋に狙いを定めた盗賊“眠り猫”。頭の勘兵衛は入念な下調べを重ねて越前屋の母屋に忍び込んだのだがー。この押し込みがきっかけで外様の大藩を敵に回すこととなった眠り猫一味、徳川家が忌み嫌う妖刀をめぐり、命を懸けた戦いの幕が切って落とされる!人気書き下ろし時代小説シリーズ、遂に最終巻!
雲州から江戸に出てきて二年、蛙屋忠兵衛率いる帳尻屋の仲間として数々の修羅場を潜ってきた琴引又四郎に、松江藩剣術指南役就任のはなしが持ちあがる。分不相応だとしていったんは固辞した又四郎だったが、度重なる誘いを受け、決断を迫られる。だが当の松江藩内では、古鉄の再製に絡み、不穏な影が蠢いていたー。蔓延る悪に引導を渡す、闇の男たちの活躍を描く、大人気シリーズ、注目の第四弾!!
団扇売りの鹿之丞が何者かに襲われたのに続き、楊枝屋の看板娘・お蝶も男に騙され、姿を消す。さらに、親分の内与力・村雨卯之助までもが、謎の侍集団の襲撃を受け、半死半生の重傷を負ってしまう。仲間が次々といなくなり、悄然とする「使の者」猪三郎だが、一連の事件の黒幕の正体を知り、ひとりで戦うことを決意する。しかし、猪三郎には姑息な罠が次々と仕掛けられ、絶体絶命の危難が訪れる。大好評シリーズ衝撃の最終巻!
大目付の跡部信濃守が、“命の恩人”新次郎に「ぜひ婿入りして欲しい」と懇願してくる。お松との縁組の先行きが見えない新次郎、この申し出に心が揺れる。さらに、榊原家の食客となったお松の兄・梅太郎の処遇をめぐり、中間や小者の不満が高まり、家中が険悪な雰囲気に包まれてしまう。まさに八方塞がりの新次郎だが、そんなある日、珍しく兄の宇吉郎から呼び出され、驚くべき相談を受ける。疾風怒涛の新シリーズ第三弾!