2016年11月10日発売
アイスバードの群れを討伐してランクCに昇級したレイは、さっそく商隊護衛の指名依頼を受ける。女性パーティ『麗しの雫』と共にギルムを出発したレイとセト。行って帰ってくるだけの任務と気楽に臨んでいたが、さっそく盗賊と遭遇してしまう。今までと同じ雑魚キャラかと思いきや、どこかで見たことのある顔で…?今度のお相手は、民に慕われる大義賊!?お宝を挟んで一触即発!
朝は鍛練、昼も鍛練、夜は愚帝を演じる皇帝と軍会議。そんな充実した後宮生活を送っていたヘレナに、弟子入りする姫が現れた。新兵訓練場と化す中庭、増える弟子、張り切るヘレナ。全てが順調に思えたのだが…。鍛え上げられたヘレナの二の腕。それを見た皇帝の一言が、彼女の心を抉る。傷心したヘレナは見当違いの努力を重ね、むしろ皇帝とすれ違ってしまい…?28歳、侯爵令嬢(脳筋)。年下皇帝相手に恋を知る!?
仲間と家族に囲まれスローライフを楽しんでいたヨシタツのもとに、珍客が現れた。王都から派遣された監察官ーアステル。“嘘を見破る”スキルをもつ彼女の護衛に選ばれたヨシタツたちは、町の悪事や不正を暴く手伝いをすることになった。どんな偏屈屋かと思いきや、やる気は十分、でも空振りばかりのポンコツ監察官!?しかしヨシタツはお守りをしていくうち、彼女の本当の目的が『とある人物』を捕まえることだと気づき…。
盾に転生した私が目覚めたのは、一年中雪が降りそそぐ真冬の王国の宝物庫。けれど、煌びやかな宝物が並ぶ中、私は「汚らしい盾だ」と言われ誰にも見向きすらされなかった。そんな私に手を伸ばしてくれたのは、同じく孤独だった、心優しい第六王子。「どうか僕と、ともに生きて」という願いに私は応える。『ずっと、私が守ってあげるよ!』けれど私には、何やら秘密が隠されているようでー!?王子と「盾」が春を探すエピックファンタジー、開幕!
ちょっとB級グルメにうるさいだけの普通の学生な俺の前に、突然異世界の王女様が現れた!!間違った知識で、でも日本をこよなく愛する彼女に引っ張られ、なりゆきで日本観光の案内をすることになりー!?「からあげクン、美味しいのう!ドラゴンの肩肉よりもさらにジューシーじゃ」「何とからあげクンを比べているんだよ!」-“とんこつラーメン”“回転寿司”“カップ焼きそば”などの街角グルメの数々を、異世界王女と食べ歩く!
忠次たちが住む溝猫長屋には、三月十日の時点で最年長の男の子たちが、長屋の奥にある祠を毎朝お参りする決まりがある。その祠を拝むようになってから子供たちは「幽霊が分かる」ように。祠にはどんな謂れが?なぜ「分かる」ように?そして忠次と同い年の銀太、新七、留吉らに苦難の日々が始まったー
46歳の誕生日、夫と2人の息子と暮らす主婦・朋美は、自分を軽んじる、身勝手な家族と決別。夫の愛車で高速道路をひた走る。家出した妻より、車とゴルフバッグが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが…。家族という荒野を生きる孤独と希望を描いて、新聞連載時大反響を呼んだ話題作の文庫化。
瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史のクラスにある日、本物の天使が転校してきた。正体を知った良史は彼女、優花が再び天国に帰れるよう協力することに。幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく…。これは恋と奇跡と、天使の嘘の物語。「私を天国に帰して」彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる。
終戦後の沖縄。米軍の若き軍医・エドワードはある日、沖縄の画家たちが暮らす集落ーニシムイ美術村に行きつく。警戒心を抱く画家たちだったが、自らもアートを愛するエドは、言葉、文化、何よりも立場の壁を越え、彼らと交流を深める。だがそんな美しい日々に影が忍び寄るー。実話をもとにした感動作。
子連れの刺客、須藤平八郎を討ち果たし、約定によりその赤子、駿太郎を引き取ることになった赤目小籐次。長屋の隣人や久慈屋らに助けられ、また少々不安がられつつも“子育て”に励む小籐次だったが、そこに駿太郎の母親と称する者の影が見え隠れし始める…。日々駿太郎への父親としての情愛を育みつつある小籐次の決断は?
腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。援助交際、ネットカフェ難民ー地方の養護施設から逃げ出し都会をさまよう舞子は、腹違いの弟を死に追いやり保険金を奪った叔父の行方を追っていたという。無縁社会を生きる若者たちの孤独を噛みしめ奔走する警視庁捜査一課大河内班の刑事たち。
売れない作家・柏原は交通事故で一週間分の記憶を失う。その日を境に、突然意識が遠のき恐ろしい「穴」を見る発作を起こしてしまう。十一年後、謎の美女・舞華と偶然出会った事をきっかけに、封印されていた記憶が戻り始め…。幾重にもからんだ伏線と、衝撃のラスト!エロスと狂気、妄想と現実が錯綜する究極の恋愛ミステリー。
高校生の月岡瑛人は、進学校で学ぶ優等生で家族(居候含む)思い。友達とも仲良くやっているが、秘めた衝動をもっていた。その衝動を受け止めるサンドバッグになっていたくまのぬいぐるみを失った瑛人が半狂乱で探した末、かわりに出会ったのは半死状態の美女!?「孤独をこじらせた少年」は、居場所を見つけられるのかー。
8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。著者畢生の傑作がここに復活!
美しく妖しく、どこか懐かしくていとおしいー江戸川乱歩没後50年を記念する傑作選、辻村深月編の本書ではそんな乱歩の精髄を収める。恋する美女に嘲笑された孤独な男の妄執を綿密に描く「蟲」。四肢を失って帰還した軍人と妻の関係を描いた名作「芋虫」。さらに「盲獣」「鏡地獄」「白昼夢」「目羅博士の不思議な犯罪」など全9編。
範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、のちに範子を殺した。しかし、死んだはずの範子からパーティへの招待状が届いた。そこで、四人が見たものとはー?
特別感受性保持者ーEspecially Sensitivity Totally Bringerの頭文字から“エスタブ”と呼ばれる超人たちによって争われ、その勝者の“予言”が世界経済の流れを決定すると言われる“パンゲア・ゲーム”。タワーの如く卓上に積み上げられた777個のピースを移動させ、誰が崩すかで勝敗を決する一見単純な遊戯だが、“未来視”ができる者たちが戦うとどうなるのか?この究極の戦いの場に、かつて前人未踏の連勝記録を打ち立てたあと消息を絶っていた伝説のプレイヤーが復帰、息詰まる死闘の幕がいま上がった!『ブギーポップは笑わない』の著者が贈る、究極の頭脳&心理戦!
都電が走る、この下町には、白い野良犬の“妖精”がいる。口が悪くて、おせっかい。そんな人たちが暮らす町に、ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時…ここも東京。1970&80年代の思い出とともに、あなたも追憶の彼方へー