2016年2月4日発売
彼方に竜がいるならば彼方に竜がいるならば
ぼんやりとした未来を?なつかしい過去を?それともこの世にあり得ない竜を?これは六つの、道理から外れた夢たちの物語。寂しくて切なくて、でも自分ではそれを今ひとつ自覚できていない衰弱した心。彼らは崖っぷちの人生の中で、奇妙な影に出逢うことで異形の真実と対面するーその先にあるものは残酷な運命であり、揺れる不安定な恋であり、リスキーで見返りのない賭けであり、追い詰められた覚悟であり、やけっぱちの逃避行であり、そして己を見つめ直す選択。生きている理由を死神に問われるとき、彼らはその答えを大空に解き放つことができるだろうか…?
もしかして彼女はレベル97もしかして彼女はレベル97
「オバケからメール、来ることってあると思う?」芹香の友人に届いた、死んだ少女からのメール。天狗の史郎坊は、送信したのは新種のサイバー妖怪だという。発信元は閉鎖間近のSNSサイト『テルミィ』。廃墟化しつつあるそのサイトには、現世をはかなむ少女たちが集っていた。(「貴方の人生は貴方のものではない」)純和風魔法美少女・出屋敷市子が護法たちを従え、妖怪がらみの難題を片付ける。シリーズ短編4編を収録。
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