2016年2月5日発売
クズカードを使いこなし、大会で見事優勝したマサムネはその日の帰り道、転生と雷の女神ミエリの導きにより異世界で魔王を倒す旅へといざなわれてしまう。様々な能力をカードにして使うことができる特殊スキルを授かったマサムネだったが、手持ちのカードは使えないものばかり。しかも肝心の女神ミエリは弱体化。仲間のメンバーは攻撃の当たらないアーチャーに、臆病なシーフに、魔法が使えなくなった魔法使いと全員役立たずのポンコツでー。
「デタラメ、ではありません。ノア・リトルさん」動揺するノアの向こうで、受付の職員は応えた。ここはマナセリス王国が誇る錬精学院。父と同じ錬精術師を目指して教官へ弟子入りしようとするノアは、合格者785名中1位なのに次々と入門を断られー最後に決まったのは、弟子の落第率100%という“皆殺しのシャローム”教官で!?ノアは同級生と方舟に乗り困難な“月題”に立ち向かう。大人気RTS待望のノベル化。吉田明彦描き下ろし「制服ノア」シリアルコード付!
危険すぎる男・ハーディンに恋してはいけないとわかっているのに、本当の自分の気持ちに嘘をつけないテッサ。とうとう身も心も彼へ捧げてしまう。一方、ハーディンも一途なテッサに愛おしさを感じ始め、女遊びに明け暮れる日々から足を洗う。両思いとなり順風満帆な二人に見えたが、衝撃の結末が待ち受けていた。全世界の女性を虜にする壮大なラブロマンスシリーズ。フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ブラジル、オーストラリアなど世界各国でブックランキング上位を記録。社会現象を引き起こした恋愛小説『AFTER』。ファーストシーズン完結巻。
近未来の世界で生き残った少年が生活をともにする、ギギと呼ばれる言葉を話せない少女。旅先で消息の途絶えた息子を探しにタイの地を踏んだ作家が出会った、ウァンと呼ばれる謎の美女。「彼女の本当の名前」を巡る、ふたつの物語。
戦国時代、朝廷から金掘り御免の認可を得ていた三島家は石見銀山から莫大な収益をあげていたが、近隣勢力によって家を滅ぼされる。危ういところで難を逃れ、都で剣の腕を磨いた嫡子・清十郎は、お家の再興を目指し、海商・王直の知遇を得て貿易商人として才覚を見せ始める。なかでも鉄砲の威力にいち早く着目、原材料の流通を押さえる一方で、その製法や扱い方、さらに戦術をも会得していく。足利十三代将軍義輝、毛利元就、若き織田信長らとの交流を経て戦国武将として成長。絶体絶命の危機を何度も乗り越えて、夢に近づいてゆく。
治療所の薬草園荒らしの科人探しをきっかけに、桂助は口中医の田辺成緒を訪ねた。成緒の伯父は、志保の父佐竹道順と一緒に殺害されており、成緒は桂助をその下手人と疑っていた。しかし、成緒には脅迫状が届けられ飼い猫が殺された。一方、岸田正二郎には実の父親がいて牧瀬基良という医師であることが判ったが、牧瀬は恋文の中に驚くべき事実を遺していた。華岡青洲流の麻酔薬を改良して歯抜き用に使う配合を突き止めていたというのだ。桂助は、その配合を知る者として狙われていたのだった。驚愕の真犯人と黒幕の正体とは!二年ぶりとなるシリーズ第十四弾。
浅草に轟音が響きわたった。堀田家の煙硝蔵が爆発したのだ。表向きの原因は管理する職人の不手際。だが織江緋之介のもとに現れた老中阿部忠秋の家中によれば、老中格松平信綱が水面下で関与しているという。徳川光圀の命を受けて真相解明に乗り出す緋之介は、堀田家家臣らの不審な動向を目の当たりに。信綱と堀田家は何を企んでいるのか。怨念渦巻く陰謀を察した緋之介に刺客が忍び寄る。人気シリーズ圧巻の第四弾!傑作剣豪小説。
信州毎朝新聞の牧田編集局次長が水内ダムで絞殺死体で見つかった。前夜、牧田と口論していた部下の中嶋が疑われてしまう。新婚早々の出来事に、中嶋の妻・洋子は困惑する。その後、恵那山トンネル、長楽寺、寝覚ノ床で次々と遺体が発見され、洋子は長野の県歌「信濃の国」に出てくる地名と現場が一致していることに気づく。信濃のコロンボ・竹村岩男警部は四人の被害者を結ぶ糸口を探り出した!
エレベーターが綺麗かどうかはマンション管理のバロメーター。管理会社は担当物件を格付けして手を抜きまくるー妻恋坂マンションに入居した大竹次郎は、理事会に出席して驚愕した。不審な外壁修繕工事費処理が発覚しても認めず丸め込もうとする管理会社。追及どころか大竹を排除しようとする理事会。このマンションはおかしい…大竹のたった一人の叛乱が、やがて大きな不正を暴きだす!書下しマンション問題“警発”小説。
公安で培った術を駆使して解決のためならなんでもあり、捜査一課きっての実力行使派明日香。わけあって所轄署に飛ばされてもなお、冷静な分析で事件解決の糸口を見つける地味系心理捜査官爽子。男社会の警察で、眼の前の事件以外のものとも闘いながら、女だてらにと眉をひそめる男どもを尻目に、女だからこその度胸で難事件に立ち向かうー。本書のための書下し新作ほか極上の全三篇!
妖草師とは、この世に現れた異界の凶草を刈る者である。江戸中期の宝暦八年、妖草師庭田重奈雄が住まう京都で、若手公卿の間に幕府を倒さんとする不穏な企てがあった。他方、見目麗しい女たちが次々神隠しに遭うという奇怪な事件が発生。騒然とする都で、重奈雄がまみえた美しき青年公家の恐るべき秘密とは?怪異小説の雄・上田秋成らも登場、一大スケールで描く書下し伝奇アクション。
鬼は外、福は内。外へ外へと追われた鬼はいったいどこへ行けばいいの?ひなぎくは心を痛め、心で呼ぶのです。鬼さんこちらへいらっしゃい。「ここ」なら誰もあなたを嫌わない。魔法の力に祝福され、不思議を招く竜宮ホテル。今回のお話はひなぎくと節分の夜の物語、「水仙の夢」。小さな書店を響呼が訪う、「椿一輪」。玩具の白猫の魂と懐かしい奇跡の物語、「見えない魔法」など四篇。
男と女の間に流れる深い川。そこに広がる暗さは当事者にしかわからないというー。ASV特務班。通称「α特務班」はDVやストーカー、虐待などの犯罪に特化し、所轄を渡り歩きながらそのスキルを伝える特任捜査チームである。シングルマザーの女刑事・夏目凛子を軸に、女性監察医、熱血若手刑事、元マル暴のベテラン刑事などの個性的なメンバーたちが男女の闇に切り込んでいく。大人気シリーズ第4弾!
気象環境研究所のエミリーは、生物全てが突然死したシルクロードの村を調査するため赤い国に入国し消息を断った。彼女は収容所で性奴隷となっていた。時宗首相は親戚にあたるエミリーの救出を仙石文蔵ら超人四人組に依頼する。地獄から奇跡的に救出されたエミリーは強い正義感から今度は森林破壊調査のため南米アマゾンへ向かう。そこでは大国のエゴが絡む恐るべき実験が進んでいた…。ハードロマン巨篇、仙石文蔵シリーズ白熱の第4弾!
みずみずしさに溢れた女性の告白文体を確立し、官能小説の一時代を築いた芥川賞作家・宇能鴻一郎の代表作が、今、よみがえる!文庫初刊から七篇を精選。連載当時の挿絵も収録。