2016年3月31日発売
私立保育園「みつばち園」で、開園以来初の男性保育士として働き始めた星野親。女性ばかりの職場や、保護者からの偏見に戸惑いながらも、体当たりで子どもたちやその家族と向き合っていく。心温まる青春お仕事小説。
「数学屋」にピンチ到来!? 天才数学少年・宙と体育会系女子・遥の凸凹コンビが営んでいた、摩訶不思議なお店「数学屋」。 日常の困り事から恋愛相談まで、中学の同級生から寄せられるどんな問題でも「数学」を使って 華麗に解決してきた人気のお悩み相談所だったが、宙のアメリカへの転校によって最大の危機を迎える。 宙の不在により、たった一人で「数学屋」を引き継ぐことになった遥の前に、一筋縄ではいかない難問が持ち込まれたのだった。 一年に一度の文化祭〈鴫立祭〉を前にもたらされたのは、実行委員・秀一からの切なる依頼。 それは二学期から学校に来なくなった幼馴染の聡美を助けたいというSOS--。 果たして、駆け出し数学屋は、無事にこの難題を解決することができるのか!? ****話題の青春数学小説、待望の第二弾! ! ****
終戦直前、空襲の焼け跡から助け出された赤ん坊の茉莉江。彼女は10歳でアメリカに渡り、長じて報道写真家となった。激動の時代に翻弄されながらも運命を自ら切り拓いた一人の女性の生涯を通し、戦後日本とアメリカ、戦争と平和について問いかける、美しく骨太な物語。
「とんでもない子やな、君は。 ほんまもんの『ニケ』みたいや」 “勝利の女神”と同じ名を持つ少女が起こした、 あまりにもやさしい奇跡ーー 1995年、神戸市長田区。震災で両親を失った小学一年生の丹華(ニケ)は、兄の逸騎(イッキ)、妹の燦空(サンク)とともに、医師のゼロ先生こと佐元良是朗に助けられた。復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく四人を待ち受けていたのは、思いがけない出来事だったーー。『楽園のカンヴァス』の著者が、絶望の先にある希望を温かく謳いあげる感動作。【解説/最相葉月】