2016年4月26日発売
殉教者殉教者
キリシタン迫害が激化する江戸初期、大分でキリシタンの両親のもとに生まれたペトロ岐部カスイは、エルサレムを目指す。ある時は水夫として海を往き、またある時は駱駝曳きとして隊商に雇われ砂漠を踏破する。それはイエスの奇跡を実感するため、聖書ゆかりの土地を巡礼する旅であった。五年をかけて、ペトロ岐部はついにローマに辿り着き、イエズス会の司祭となる。そして、宣教のため、死の危険が待つ日本を目指し船に乗った。真の殉教者の生涯を描き、信仰の最奥に迫る壮大な物語。構想三〇年、著者のライフワーク書き下ろし小説。
イノセントイノセント
やり手経営者と、カソリックの神父。美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。儚さと自堕落さ、過去も未来も引き受けられるのはー。『ナラタージュ』『Red』を経て、島本理生がたどり着いた到達点。あふれる疾走感。深く魂に響く、至高の長編小説。
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
老舗古書店“東亰バンドワゴン”を営む堀田家に、秘蔵されている貴重書を取り返すべくやってきた客は、なんと英国秘密情報部!?シリーズ第11弾。
青春の岐路青春の岐路
大学在学中、陸軍に志願した火野。だが「コミニスト」として要注意人物に。除隊後、小説を棄て沖仲仕労働組合結成に進んでいく彼を待ち受けたものはー。あの長編の戦争小説を描いた、著者の生き方の原点とは?
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